マイナビIT AGENTは、IT業界に特化した転職エージェントです。有名なサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の転職エージェントと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
マイナビIT AGENTの特徴まとめ
求人数 | 20,142件 | 口コミ評判 | ★★★★☆ |
対応職種 | IT系・通信・Webエンジニア(未経験者にも対応)ゲーム系、メーカー系など | ||
エリア | 首都圏(東京/神奈川/千葉/埼玉)、関西(大阪/兵庫/京都)、中部地方(愛知/静岡)、北海道(札幌)、福岡 | ||
本社所在地 | 〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-1 相互館110タワー4F/9F/10F |
「マイナビIT AGENT」はその名の示す通り、IT・Web業界への転職に特化した転職エージェントです。
転職情報サイト「マイナビ転職」などを運営する株式会社マイナビが運営しており、国内最大規模の豊富なネットワークと企業との繋がりを活かした手厚いサポートが魅力です。
また、登録者の約70%が20〜30代の若手IT・Webエンジニアということもあり、第二新卒世代や30代の転職希望者に人気の転職エージェントでもあります。
業界大手として知名度も高く、幅広く良質な案件を多数紹介してくれると評判です。
在籍しているキャリアアドバイザーには、元・エンジニアなどのIT業界出身者も多く、現場での豊富な知識や経験から、業界ならではの専門性の高いアドバイスをしてもらえます。
詳細な求人希望に関するヒアリングから、面接対策・書類添削などの支援はもちろん、利用者の希望に沿った案件の紹介や、キャリアプランについてもしっかり相談に乗ってくれるでしょう。
さらに、転職活動中だけでなく、内定・入社後の企業との条件交渉やアフターフォローまで長期的にキャリアアップをサポート。
サポート期間に制限がないので、じっくり時間をかけて納得のいく転職活動をしたいという方にもおすすめです。
このように、幅広く豊富な保有案件や、業界に特化した専任アドバイザー、そして手厚いサポート体制が揃っているマイナビIT AGENTは、IT系転職には必ずおさえておきたい転職エージェントのひとつと言えるでしょう。
公式サイト
https://mynavi-agent.jp
次章からは、利用者の口コミを分析してわかった、マイナビIT AGENTの良い評判と悪い評判を詳しく解説していきます。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種の300人を対象に実施した調査から、マイナビIT AGENTの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 「マイナビ」ならではの幅広く良質な案件を多数紹介してくれる
- IT業界に精通した専任アドバイザーによる手厚いサポート
- 徹底した模擬面接・無制限の転職サポート期間
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット①
「マイナビ」ならではの幅広く良質な案件を多数紹介してくれる
国内最大規模のネットワークを駆使し、企業とのパイプを強固にしているマイナビIT AGENT。
案件・アドバイザー・サポート体制全てがIT系に特化していることで、IT系転職における多様なニーズや希望条件に沿った求人を紹介してもらうことができます。
マイナビIT AGENTが扱う案件は、大手企業のものばかりではなく、ベンチャー企業や中小企業など幅広いのが特徴。
これにより、利用者の希望や経歴、キャリアプラン、ワーク・ライフ・バランスなどあらゆる側面を考慮したうえでの最適な求人紹介が可能です。
「自社開発案件に携わりたい」「エンジニアとしてのキャリアや収入をアップさせたい」「Web系企業で新しいプロジェクトに挑戦したい」など、利用者一人ひとりの転職に求める希望にマッチした案件やキャリアプランを提案してくれます。
もちろんIT業界未経験者も利用可能です。
大手マイナビならではの豊富な案件から、じっくり比較検討しつつ転職活動を進めていくことができるでしょう。
良い評判・メリット②
IT業界に精通した専任アドバイザーによる手厚いサポート
マイナビIT AGENTのアドバイザーには、元・エンジニアなど、リアルな現場や業界の内側に精通した、経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しています。
そんな専任アドバイザーに転職の悩みや不安を徹底的にヒアリングしてもらうことで、経歴や希望にマッチした求人やキャリアプランを提案してもらうことが可能です。
サポートは登録後の詳細なカウンセリングから始まり、エンジニア転職に必要な基礎知識や求人紹介、キャリア相談、面接対策や選考書類の添削などの転職活動に欠かせない支援や、企業選考に際しての推薦状の執筆など多岐に渡ります。
もちろん内定後の給与や待遇等についての条件交渉についても、アドバイザーに代行してもらえますよ。
このようにマイナビIT AGENTは、入社した後のアフターフォローや現職の退職アドバイスまで、トータルで支援してくれる手厚いサポートが特徴です。
アドバイザーはIT系の仕事内容や知識だけでなく、最新のIT業界の動向も把握しています。
転職を迷っている方も、相談することでIT業界の転職事情を知ることができますので、転職すべきか今の会社にとどまるべきかなど、今後のキャリアプランを考えるきっかけとしても利用する価値は大いにあるでしょう。
良い評判・メリット③
徹底した模擬面接・無制限の転職サポート期間
マイナビIT AGENTのサポートは、専任アドバイザーによる的確なアドバイスの他に、徹底して行われる面接対策や書類添削支援にも定評があります。
きめ細やかな書類添削や模擬面接には利用回数の制限がないため、納得いくまでしっかりサポートしてもらいましょう。
また、転職支援のサポート期間も、多くの転職エージェントのサポート期間が3ヶ月前後な中、マイナビIT AGENTは無制限です。
じっくり時間をかけて転職活動したい方や、面接や書類作成などが苦手でとことん対策したい方は、こちらで納得いくまで支援を受けることができますよ。
マイナビIT AGENTでは、このような手厚い支援体制で、書類通過率や面接通過率・内定獲得率において高い実績を誇っています。
単なる案件の紹介だけでなく、実際の転職活動において「内定がとれる」転職エージェントとして実績を出していることは、大きな魅力であると言えるでしょう。
悪い評判・デメリット①
連絡頻度や案件の紹介数があまりに多く、選考が大変
これは熱心さや保有案件数の豊富さの裏返しになりますが、マイナビIT AGENTに登録した直後から頻繁に連絡が届いたり、さばききれないほどの案件を紹介され圧倒されてしまったりと、その紹介数の多さに煩わしさを感じる方もいるようです。
とにかく保有している案件が多いため、希望の条件にマッチするものがあればどんどん紹介メールが届きます。そのため、一つひとつチェックするだけでも一苦労ということも。
希望条件がざっくりしていると膨大な量の案件がヒットしてしまうので、転職の方向性がしっかり定まっている場合は、面談時などにアドバイザーへ、希望条件をできるだけ詳しく伝えておくと良いでしょう。
また、求人紹介から応募・選考まであまりに早く進んでいき、立ち止まってじっくり考える暇がなく戸惑ってしまうという声も見られました。
転職活動が希望通り順調に進むのは良いことですが、複数の企業をじっくり比較検討しながら転職活動を進めていきたい方にとっては、急かされているように感じることもあるようです。
上記のように、ペースを乱されて困るという方は、担当アドバイザーに求人紹介やメール連絡の頻度を調整してもらったり、選考のペースや同時に応募する際の戦略などを相談してみたりすると良いでしょう。
悪い評判・デメリット②
地方の求人が少ない
マイナビIT AGENT保有の求人は、主に首都圏・関西圏に集中しています。
そもそもエンジニア案件がこれらの地域に多いのが一因ではありますが、地方への転職を希望する方にとっては、求人数が少なく感じるでしょう。
首都圏や関西圏を拠点としたIT系の転職希望者にはぴったりな転職エージェントですが、案件の少ない地域希望により、求人紹介をお断りされたという方も。
それでも、マイナビIT AGENTは首都圏以外に中部地方や北海道、福岡県などもカバーしており、また、検索では見つからない非公開求人も多数保有していますので、一度登録して検索・相談してみると良いでしょう。
それでもどうしても求人がないということであれば、地方の案件を保有している他の転職エージェントも活用しながら、ご希望の案件をじっくり探してみてください。
悪い評判・デメリット③
年齢によっては求人が少ない
マイナビIT AGENTの扱う案件の多くは、20〜30代向けのものです。
そのため、30代以降の年代の方向けの求人、特に「未経験者向け」の30代以降の求人数が少ない、というデメリットがあります。
そもそもIT業界全体において、未経験者は入社してからじっくり時間をかけて教育したいという企業側の意向もあり、より若い年齢での募集が多い傾向にあるようです。
「未経験歓迎」の求人は20代〜30代前半ほどに比較的多いですが、30代後半以降は求人の絶対数が少なく、多数の案件を扱うマイナビIT AGENTにおいても紹介してもらえる案件が少なくなるようです。
もし年齢がネックになっているということであれば、他の転職エージェントも併用しながら、選べるそもそもの求人数を増やしつつ、転職活動することをおすすめします。
結論|こんな人におすすめ
ここまでで解説したマイナビIT AGENTの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。
- 「マイナビ」ならではの幅広く良質な案件を多数紹介してくれる
- IT業界に精通した専任アドバイザーによる手厚いサポート
- 徹底した模擬面接・無制限の転職サポート期間
- 連絡頻度や案件の紹介数があまりに多く、選考が大変
- 地方の求人が少ない
- 年齢によっては求人が少ない
マイナビIT AGENTは、株式会社マイナビが運営している、IT・Web系の求人に特化した転職支援サービスです。
地方の求人数、対象と思われる年齢層などに関するネガティブな口コミはあるものの、手厚いサポートとマイナビならではの求人の質の良さには定評がありますので、登録して損はないサービスだと言えるでしょう。
上記を踏まえると、マイナビIT AGENTは以下に当てはまる方に特におすすめできます。
- IT業界の知識をしっかりと持っているアドバイザーにサポートしてもらいたい方
- 転職するにあたって、質の良い求人をたくさん見たいと思っている方
- 丁寧にサポートを受けながら、長期間での転職を考えている方
利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。
公式サイト:
https://mynavi-agent.jp
とはいえ、より良い求人を見つけるためには複数併用すべきです。
そのため、マイナビIT AGENTだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。
他のおすすめ転職エージェント
ここでは他に登録したい転職エージェントを紹介していきます。1社に絞らず、複数サービスを利用することで、応募できる求人の幅を広げるようにしてください。
- 総求人数
- 利用満足度調査(詳細)
- 実際に利用した体験談
まずは比較表から見ていきましょう!
順位 | 名称 | 総合評価 | 掲載求人数 | コメント | 公式サイト |
1位 | リクルートエージェント |
★★★★☆ 4.4/5.0 |
約38万件 全国 |
短期間で転職をしたいなら登録必須 取引企業数が多く、新着求人がほぼ毎日届く |
|
2位 | ワークポート | ★★★★☆ 4.3/5.0 |
約10万件 全国対応 |
営業職やIT系の未経験向け求人が多い 20代前半〜中盤でキャリアに悩む方におすすめ |
|
3位 | dodaエージェント | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
約28万件 全国対応 |
地方や職種などバランスの良い求人がある スカウトの届く求人サイトとしての運用が可能 |
|
4位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
約7万件 都心部のみ |
新卒ナビサイト最大手の企業提携数が魅力 若手で幅広い業界を見たいならおすすめ |
|
5位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 3.9/5.0 |
約1.2万件 全国 |
外資やITベンチャー等幅広く案件を保有 年収800万円以上での転職なら利用したい |
転職エージェントは最初から一つに絞る必要はありません。良い求人を見逃しにくくなるように、2~3社は登録しておきましょう。もしどこに登録しようと迷ったら上位2社(リクルートエージェント、ワークポート)から利用して良かったところに絞ることをお勧めします。
リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しています。
実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。
ただ、基本的には一度の面談のみで、最低限のフォローのみです。システムが自動で求人紹介してくるだけなので、個別支援には期待できません。求人数が多いサイトに登録するような感覚での利用をおすすめします。
【公式】https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 595,014件(うち非公開求人は231,950件) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-313011 Pマーク:17000021(09) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
2位.ワークポート
- IT/ゲーム業界、営業職に強い
- 20代(第二新卒~20代後半)に強い
- 未経験者向けのサポートが充実
ワークポートは、全国トップクラスの求人数を持つ転職エージェントです。IT業界やゲーム業界、営業職の案件が多いですね。急拡大している組織だからか、他転職エージェントと比べると若い担当者が多く、レベルに差があるように感じるかもしれません。
ただ、第二新卒から20代までの方を対象に、根気強いサポートをしているので「就職したけどこのままでいいのだろうか」と悩んでいる方は一度、求人だけでも見てみると良いでしょう。
ワークポートの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | IT系、営業職 |
対象地域 | 全国(WEB面談実施中) |
求人件数 | 94,417件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-040590 Pマーク:21000352(08) |
公式サイト | https://workport.co.jp |
3位.dodaエージェント
- 転職サポート付きの求人サイト
- 自身で求人に応募可能
- 非公開求人はエージェント登録が必要
- アドバイザーの評判は割れる
- 定期的なイベント開催あり
dodaエージェントは、業界トップクラスの求人数を持つ「doda(求人サイト)」で利用することができる転職支援サービスです。TVCMも配信していて非常に勢いがある一社ですね。
担当者の評価はややネガティブなものが多いですが、厚生労働省から「優良事業者認定」を受けています。利用すると、好条件な傾向が高い「非公開求人」を紹介してくれるようになるので、ぜひ利用しましょう。
【公式】https://doda.jp/
dodaエージェントの基本情報 | |
タイプ | サイト+エージェント |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 264,158件(うち非公開求人は39,709件) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
認可番号等 | Pマーク:10860051(10) 有料職業紹介:13-ユ-304785 職業紹介優良事業者:第2304002(01) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
4位 マイナビエージェント
- 求人数は都心部に限定される
- 最大手に比べるとやや劣る
- 特に、地方求人は少ない
- 20代向けのサポート力が高い
- 優良事業者認定あり
- アンケートでも若手の評価が高い
マイナビエージェントは、新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。
若年層向けに丁寧なサポートを行なっていることが特徴で、厚生労働省から「職業紹介優良事業者」の認可を受けています。
他エージェントと違って、各分野別(医療、介護、保育)でも認定されているので、会社全体として優れたサポートをしていることがわかりますね。業界や職種ごとに部門が分かれており専門性が高いので、一度相談してみることをおすすめします。
ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントやビズリーチといった高年収専門サービスと併用してください。
マイナビエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 68,009件(うち非公開求人は18,976件) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
認可番号等 | Pマーク:10821880(09) 有料職業紹介:13-ユ-080554 職業紹介優良事業者:2102006(03) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
5位 type転職エージェント
- 首都圏の求人に特化している
- サポートが丁寧でセミナー多数開催
- 女性特化型サービスもあり
type転職エージェントは、一都三県の案件を中心に取り扱う中堅どころの転職エージェント。求人件数は最大手ほどではありませんが、利用者一人ひとりにじっくりと手厚いサポートをしているため『利用者満足度87%』と高いことが特徴です。
在籍するキャリアアドバイザーは得意領域ごとに分かれており、利用者の経歴や希望職種、適性に合った選考対策(書類添削や面接対策)を受けることができるので、ぜひ相談してみてください。
よくある質問・転職ノウハウ
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントのメリットは?
- 企業が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
Q. 転職エージェントを使うメリットは?
転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。
①好条件な求人を紹介してもらえる
一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。
②転職のプロからサポートを受けられる
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。
- キャリア相談
- 希望条件に沿った求人提案
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 受けた選考のフィードバック
- 年収交渉
上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。
Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット
より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。
- 無名企業でも応募が集まる
- 採用しない限り費用が発生しない
- 転職エージェントが募集管理してくれる
このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。
一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
3社利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
Q. 登録したら今の会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
エンジニアの求人掲載数が多いので転職では利用必須。毎日の新着求人をチェックしてライバルに遅れを取らないようにしよう
ITベンチャー狙いならレバテックキャリアやギークリー、転職サイトGreenなどにも登録しておいたほうが取りこぼしが少なくなるのでおすすめ。