外資系やグローバル企業の転職では、一般的な日本企業とは選考過程や方法が異なるので、専門的なエージェントを利用する必要があります。
このページでは、外資IT企業出身の筆者の体験談と口コミ評価をもとに、外資企業向けの転職エージェントを紹介していきます。
外資系向けおすすめ転職エージェント
それでは早速、おすすめの外資転職向けエージェントを紹介します。厳選するにあたって各サービスを下記の点で比較し、ランキング化しました。
- 比較ポイント(1) 求人数&質
- 比較ポイント(2) アドバイザーの提案力
まずは概要まとめ表とTOP5の特徴を解説していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
600万円 以上 |
外資転職の高年収求人に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系企業の年収800万円以上求人に強い |
3位 | エンワールド | ★★★★☆ 4.02/5.0 |
600万円 以上 |
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円) 職業紹介優良事業者の認定あり |
4位 | ロバートウォルターズ | ★★★★☆ 4.01/5.0 |
600万円 以上 |
外資系・グローバル企業に特化 英文履歴書添削や英語面接練習もあり |
5位 | リクルートエージェント | ★★★☆☆ 3.95/5.0 |
指定なし | 取引企業数No.1の圧倒的求人数 もちろん外資系企業の取り扱いも豊富 |
6位 | マイケルペイジ | ★★★☆☆ 3.94/5.0 |
600万円 以上 |
バイリンガルのハイクラス人材におすすめ 各分野の転職に特化した専門チームが対応 |
7位 | ISSコンサルティング | ★★★☆☆ 3.93/5.0 |
600万円 以上 |
中小規模のためやや求人数は少ないも、 外資系企業への転職者からは評価が高い |
8位 | クライス&カンパニー | ★★★☆☆ 3.91/5.0 |
600万円 以上 |
外資系IT企業に強い 国家資格保有のアドバイザーが担当 |
9位 | dodaエージェント | ★★★☆☆ 3.88/5.0 |
指定なし | 高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
10位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.84/5.0 |
指定なし | 首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い 管理職からスペシャリストまで豊富に保有 |
上位4社は基本的に年収800万円での転職をするようなハイクラス層向けの転職エージェントなので、現時点で経歴に自信がなければ、第二新卒からミドル層まで幅広く対応できるリクルートエージェントを利用しましょう。
上位陣も若手向けのハイキャリア求人を取り扱っていますが、他の転職希望者に比べて経歴が劣っていると、あまり相手にしてもらえないことがあるので注意が必要です。
1位.JACリクルートメント
JACリクルートメントは、オリコン満足度調査「6年連続1位」を獲得しているハイクラス専門の転職エージェントです。
外資系企業の取り扱い数はもちろん多く、管理職や技術職といった高年収な求人を中心に取り扱っており、業界ごとに専門チームを組織しているのでサポート力に定評があります。
また、JACリクルートメント全体が両面型で企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、担当者が企業の内情に詳しく、マッチング精度が高いというメリットがあります。
- オリコン満足度調査「6年連続1位」
- 年収800万円以上の外資系求人が豊富
- アドバイザーの専門性・提案力が高い
もちろん外資系特有の英文レジュメや英語面接も対策してくれるので、ぜひ登録することをおすすめします。無料なのでどのような求人があるかだけでも確認してみましょう。
※登録から1週間ほどで担当が決まり連絡がきます。
ハイクラスかつ30-40代でないと利用できないイメージもありますが、外資系であれば20代を専門とした若手向けチームもあるので、キャリアに自信がなくとも相談できますよ!
JACリクルートメントの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | ハイクラス特化 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 11,797件 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
2位.ランスタッド
ランスタッドは、日本全国に91拠点を構える外資系の転職エージェント(世界最大規模です)で、外資系企業のハイクラスポジションに強いことが特徴です。
近年のDXバブルの影響を受け、ハイクラスなIT系外資系求人に尖らせており、それこそ誰もが名前を知っているような、世界的大企業の外資求人を多く保有しています。
実際のところ、ランスタッドが保有する公開求人のうち、その80%が年収800万円以上、そして50%が年収1,000万円以上で、年収帯の高さが魅力的です。
- IT系に強い外資系転職エージェント
- グローバル企業の800万円以上に強い
- 求人の50%以上が年収1,000万円以上
特に外資系企業は、日系企業と違った選考スタイルで個別対策が必要なので、支援実績のあるキャリアアドバイザーから支援を受けつつ、転職活動を進めるようにしましょう。
ランスタッドの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系、グローバル、IT系 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 5,541件(非公開求人は不明) ※うち1,517件が外資系案件 |
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
3位.エンワールド
エンワールドは、有料職業紹介事業所認定設けている大手人材会社エングループが運営する、外資系・グローバル企業特化型の転職エージェントです。
求人件数は公開されているもので約850件とややもの足りない印象を受けますが、東京都近郊の年収800万~2,000万円の外資系求人に絞って取り扱っていることもあって、登録してみると十分な求人案件を紹介してもらえます。
在籍アドバイザーは、当然、外資系転職の支援に特化した担当者のみが在籍しているので、外資系企業ならではの選考対策を万遍なくしてもらえる点が嬉しいポイントです。
- 優良職業事業所認定あり
- 東京近郊で800万~2,000万円の外資求人
- 外資系転職の支援に特化したアドバイザー
また、優良職業事業所認定を受けているのがポイントで、Googleに寄せられた口コミを見ても4.1/5.0と評価が高く、質の高い丁寧なサポートをしていることが伺えます。
ここまでの内容をまとめると、東京近郊で年収800万円以上の外資・グローバル企業に転職しようとしている方であれば、おすすめできる転職エージェントです。
対象エリア:東京近郊
エンワールドの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系企業 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 965件 |
運営会社 | エンワールド・ジャパン株式会社 |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.enworld.com/ |
4位.ロバートウォルターズ
世界31ヵ国で展開されているロバートウォルターズは、外資系・グローバル企業への転職に強い外資系転職エージェントです。
外資系・日系グローバル企業を中心に高ポジションな求人を多数扱っているため、30代~40代のマネージャークラスから高い評価をされていました。
また、アドバイザーは業界ごとに担当が分かれ、市場動向を把握したうえで転職支援・提案をするので、ハイキャリアポジションの方でも安心して相談できるでしょう。
- 外資系・グローバル企業に強い
- アドバイザーの専門性提案力が高い
- 30~40代のマネージャークラスから高評価
外資系特化エージェントとして歴史も長く、外国籍のキャリアアドバイザーも多く在籍しているので、英文履歴書を添削といった外資系ならではの選考対策をしたい方におすすめできます。
もちろん今すぐの転職でなくとも相談できるので、ぜひあなたの経歴に合う求人がないか確認してみてください。
ロバートウォルターズの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系企業 |
対象地域 | 東京、大阪エリア(WEB面談実施中) |
求人件数 | 1,837件 |
運営会社 | ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 |
Pマーク | なし |
公式サイト | https://www.robertwalters.co.jp/ |
5位.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る大手転職エージェントです。
求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しているので、外資系転職を考えている方にも当然おすすめできます。
また、他の転職エージェントは外資系の高年収求人を持ち合わせているのに対して、リクルートエージェントでは、第二新卒の外資求人も扱っているので、若手にもおすすめできます。
- 外資系企業の求人数も豊富にある
- 第二新卒向けの外資求人の取り扱いあり
実際のところ、大手の外資企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人を早く紹介してもらうためにも登録しておくことをおすすめします。
リクルートエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 595,014件(うち非公開求人は231,950件) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-313011 Pマーク:17000021(09) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
6〜10位
ここからはさらに詳しく気になる方向けに6~10位まで紹介していきます。(タップすればそれぞれの説明文が開きます。)
6位.マイケルペイジ
- 東京都の求人が9割を占める
- 外資系企業に特化した転職エージェント
- 分野ごとに専門性の高いアドバイザーが担当
- 英文履歴書添削、英語の面接対策をしてくれる
マイケルペイジは、1976年に英国ロンドンで創業され2001年に日本法人が設立された、外資系企業への転職支援に特化した転職エージェントです。
各業界に精通したアドバイザーが独自ネットワークを活用して、あなたのキャリアにあったポジションを提案してくれます。特に、英語での履歴書から面接対策など、外資系転職に役立つアドバイスを得意としていますね。
【公式】https://www.michaelpage.co.jp/
マイケルペイジの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系企業 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 5,543件(うち外資系3,911件) |
運営会社 | マイケル・ペイジ・インターナショナル・ジャパン株式会社 |
Pマーク | なし |
公式サイト | https://www.michaelpage.co.jp/ |
高年収な案件が魅力的
紹介案件は高年収なものが多く、魅力的でした。求人提案からアドバイスまでが迅速かつ的確で、その後のサポートも丁寧な担当者でした。
外資転職で何から何まで対応してくれた
担当の方には案件紹介から内定受諾までお世話になりました。英語での書類選考及びに英語での面接練習。
さらにタイムリーな情報提供を頂けるので、安心して転職活動に臨むことができました。
7位.ISSコンサルティング
- 年収800万円以上の外資系求人がメイン
- 語学力を活かせる外資・グローバル求人が多い
- 外資系企業に精通したアドバイザー
ISSコンサルティングは、3,000社を超える外資系企業との取引実績がある、外資系企業に特化した転職エージェントです。
対象エリアは東京都、神奈川県とやや絞られるものの、人気の高い外資系企業を中心に、年収800万円~1,500万円の高年収求人を持っていることから、利用者の評価は高い傾向にありました。
また、業界経験のあるアドバイザーが、企業側と利用者側のいずれも担当しているため、求人票に載っていない企業の内情を踏まえて「利用者が納得できる転職」を支援できる点もポイントです。
ISSコンサルティングの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系企業(年収800万円~1,500万円) |
対象地域 | 東京都、神奈川県(WEB面談実施中) |
求人件数 | 非公開 |
運営会社 | 株式会社アイ・エス・エス・コンサルティング |
設立 | 2006年9月 |
Pマーク | なし |
公式サイト | https://www.isssc.com/ |
希望に沿った求人を提案してもらえた
私のニーズを聞いた上で理想的な求人を紹介していただきました。やや惜しい場合でも無理に押そうとせず、理由を聞いたうえで次回にしっかりと繋げてくれるので、ストレスなく利用できました。
情熱的で信頼できる担当者だった
いい意味で期待を裏切られました。外資コンサル系のエージェントなのでドライで淡白な担当者かと思いきや、情熱的で熱い方でした。もちろん意見を押し付けることはせず、こちら側に寄り添って提案してくれるので、信頼できました。
8位.クライス&カンパニー
クライス&カンパニーは、マネージャー管理職・スペシャリストといったハイクラスポジションの転職に特化した転職エージェントです。
大手総合転職エージェントに比べると総求人数は多くないものの、その分、IT業界を中心に管理職・スペシャリストのハイクラス求人が多いという特徴があります。
特に、在籍しているアドバイザーは、担当業界ごとの専門性が高く、さらにその多くが国家資格”キャリアコンサルタント”を保有しているプロフェッショナルなのも魅力です。
- 国家資格保有の優秀なアドバイザー
- 管理職・スペシャリストの転職支援に特化
- 特に、IT業界の求人と支援実績が豊富
アンケートでの口コミ評判の高さからも窺えるように、あなたのキャリアに寄り添ったレベルの高い提案力に期待できるでしょう。
大手から中堅まで幅広く紹介してもらえた
IT開発企業での経験をもとに、DX関連の営業マネジメントレイヤーで転職を考えていたところ、大手から中堅どころまで幅広く紹介してもらえました。
元々考えていなかった外資系企業も含め、私の経歴にあう求人を提案してもらえてありがたかったです。
本質的な目線で長期間サポートしてくれた
私が転職を決心するまでの長い期間、ずっとサポートしてくれました。目先の給料や待遇ではなく「人生を豊かにするには?」という本質的な軸でキャリアに広がりを持たせたいなら、足を運ぶに値する企業だと思います。
ここまでの内容をまとめると、クライス&カンパニーは、IT業界で年収800万円以上の転職を検討中のハイクラス層であれば全ての方におすすめできる転職エージェントです。
また、中長期のキャリア相談もオープンに対応しているので「いい案件があれば検討したい」という方も気軽に相談してみましょう。
クライス&カンパニーの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 経営、事業企画、IT職種、コンサル |
対象地域 | 全国(ZOOM面談実施中) |
求人件数 | 23,746件(うち非公開16,408件) ※外資系企業の公開求人は197件 |
運営会社 | 株式会社クライス&カンパニー |
Pマーク | なし |
公式サイト | https://www.kandc.com/ |
9位.dodaエージェント
- 年収700万円以上の公開求人数No.1
- 幅広い業界に対応可能な最大手転職エージェント
- グループ選りすぐりのアドバイザーが対応
dodaエージェントは、業界大手のパーソルキャリア社が運営している、総合型の転職エージェントです。当然、外資系求人の取り扱いも多く、評価が高い傾向にありました。
特に、年収700万円以上の公開求人数はリクルートエージェントを抑えてNo.1なので、年収の高めな外資系求人の選択肢を増やすためにもぜひ登録すべき1社と言えるでしょう。
利用は無料でできるので、どのような求人があるかだけでも確認してみることをおすすめします。
dodaエージェントの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(ハイクラス・EX対応) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
高年収 求人件数 |
91,919件(非公開求人は不明) ※うち5,402件が外資系求人 ※年収800万円以上を算出 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://doda.jp/consultant/executiveagent/ |
10位.マイナビエージェント
- 20代からの利用者満足度評価No.1
- 外資系企業に挑戦したい若手におすすめ
マイナビエージェントは、新卒大手のマイナビが運営する、20代30代の若手〜ミドル層向けの転職エージェントなので、外資系企業への転職を目指す若手におすすめです。
地方ではそう多くありませんが、首都圏を中心とした若年層向けの外資系求人であれば多く取り揃えており、20代の利用者満足度No.1も取得しているいることが特徴です。
マイナビエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 68,009件(うち非公開求人は18,976件) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
認可番号等 | Pマーク:10821880(09) 有料職業紹介:13-ユ-080554 職業紹介優良事業者:2102006(03) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
外資系に強い転職エージェント|業種別おすすめ
転職エージェントにも得意不得意があるので、サイト上に公開されている求人数や取引実績によって、あなたが志望する業種・役職に強いかどうかを事前に見極めるようにしましょう。
特に、志望業界に特化している転職エージェントであれば、業界出身のアドバイザーが多く在籍しているので、提案やサポートの質が高くなりやすい傾向にあります。
志望業種・役職で選ぶ転職エージェントおすすめ | |
全般に強い大手 | |
M&A/ファイナンス | |
外資コンサル | |
外資IT | |
エグゼクティブ |
迷ったら、各業種ごとにいくつもの専門チームが分かれている大手の「JACリクルートメント」や「エンワールド」に登録するのが良いでしょう。あなたの経歴をもとに、ベストなアドバイザーが、転職全般のサポートと非公開求人の紹介をおこなってくれます。
M&A/ファイナンス業界に強い転職エージェント
M&A、ファイナンス業界の転職に強い転職エージェントは下記の通りです。経営戦略やファイナンスといった上流職務の転職は、専門的なエージェントを使いましょう。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | ヤマトヒューマンキャピタル | ★★★★☆ 4.12/5.0 |
600万円 以上 |
M&A業界の転職支援数No.1 経営×ファイナンス領域の支援に強い |
2位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
600万円 以上 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
3位 | ムービン | ★★★★☆ 4.03/5.0 |
600万円 以上 |
コンサル業界の転職支援数No.1 経営、金融アドバイザーを目指すなら |
経営戦略やファイナンスに特化した職種であれば、YHC(ヤマトヒューマンキャピタル)は外せません。また、M&A仲介や戦略コンサルであればムービンがおすすめです。
現時点で特に決めておらず、幅広くキャリアを検討したければ、全体をカバーしているJACリクルートメントに相談してみましょう。
外資コンサルに強い転職エージェント
コンサルティング業界の転職に強い転職エージェントは下記の通りです。コンサルと言っても上流の戦略コンサルから、下流のITコンサルまでさまざまなので、それぞれ対策をしましょう。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | ムービン | ★★★★☆ 4.08/5.0 |
600万円 以上 |
コンサル業界の転職支援数No.1 経営、金融アドバイザーを目指すなら |
2位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.01/5.0 |
400万円 以上 |
20~30代の転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
3位 | ISSコンサルティング | ★★★☆☆ 3.89/5.0 |
なし | 外資系コンサルティング企業専門 一人ひとりへの丁寧な対応が高評価 |
いずれも一定のレベルが求められますが、近年のDXバブルに伴い、ITコンサルや業務改善コンサルであれば若手層であっても比較的入りやすい傾向にあります。(それこそアクセンチュアが採用を拡大していたり)
IT/WEB/AIエンジニアに強い転職エージェント
IT/WEBエンジニアのハイクラス求人に強い転職エージェントを紹介します。近年では、IT人材の需要拡大に伴って給与があがりやすくなっているので、ぜひチャンスを掴んでください。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | レバテックキャリア | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
600万円 以上 |
エンジニア専門の転職サービス 保有求人の70%が年収600万円以上 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い |
3位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.02/5.0 |
600万円 以上 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
業界出身のアドバイザーが、専門性の高いサポートをしていることで定評のあるエージェントを抜粋しました。
- スペシャリストとして専門性を高める
- 経営側(CTO、開発部長)
- 事業側(PM、事業責任者)
上記のように「どのようにキャリアを積み上げていくべきか」といった方向性に悩むことが多いので、幅広い支援実績のある経験豊富なアドバイザーに相談するようにしましょう。
エグゼクティブに強い転職エージェント
ここでは企業の上級管理職(執行役員、CXO)であるエグゼクティブに強い転職エージェントを紹介していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
800万円 以上 |
スタートアップ、ベンチャー、大手企業 と豊富に案件を取り揃えている |
2位 | リクルートエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.09/5.0 |
600万円 以上 |
取引企業数No.1の圧倒的求人数 グループ選りすぐりのアドバイザー力 |
3位 | dodaエグゼクティブ | ★★★☆☆ 4.01/5.0 |
600万円 以上 |
高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
基本的に、エグゼクティブの求人案件はコンフィデンシャルなものが多く、非公開求人として一部のエージェントに人材紹介を依頼するケースが多いです。
そのため、各社ごとにそれぞれ違った求人を持っているので、いくつか登録して定期的に案内をもらうことをおすすめします。
外資転職エージェントの選び方のポイント
ここでは外資転職に強い転職エージェントを選ぶポイントを紹介していきます。下記の5ポイントに注目して見極めるようにしましょう。
- 外資転職のどの領域に強みを持っているか
- チームで連携の取れた求人提案をしてくれるか
- 業界知識を踏まえた的確なアドバイスができるか
- ネガティブなことを包み隠さず共有してくれるか
- ロジカルなコミュニケーションができるか
転職エージェント選びのポイント#1
外資転職のどの領域に強みを持っているか
外資転職と一つのカテゴリーとして捉えたとしても、細かくは様々な業種業態があります。
そのため、あなたが利用する外資転職エージェントが「どの領域に強みを持っているのか」を確かめることが重要です。
迷ったら部門別にチームを持つ大手を利用しよう
迷ったら大手を利用するのも一つの手です。
大手の外資転職エージェントであれば、部門ごとにチームを組成しているため、外資転職希望者のバックグラウンドを踏まえ適切なメンバーがアサインされるので、質の高い提案に期待できます。
一方、中小規模の外資転職エージェントの場合、部門ごとにチームが分かれていないので企業案件ありきのアプローチとなる可能性があります。企業求人が出発点なので、あなたのための提案にはならないケースが多いです。
場合によっては「なぜこのような企業を紹介してくるのだろう」となるケースもあるので、どの領域を得意としており、自分が利用するに相応しいケイパビリティを持っているか、を吟味するようにしましょう。
転職エージェント選びのポイント#2
チームで連携の取れた求人提案をしてくれるか
外資転職エージェントの場合、担当アドバイザーの質はもちろん重要ですが、「チームとして転職希望者の成功を支えようとしているか」も一つのポイントです。
なぜなら、あなたを最初に担当したアドバイザー以外のアドバイザーからも求人案件を紹介してもらうことがあるからです。
実際のところ、外資特化の転職エージェントは、各アドバイザーが企業側と求職者側を一気通貫で対応していることがほとんどで、アドバイザー一人あたりがみている企業数はそう多くないので、チームで連携が取れていない場合だとあなたに紹介できる求人数が限られてしまいます。
特に、業界の中でもさらに細かい部門に分かれている場合だと、複数アドバイザーが担当して案件紹介をするので、アドバイザー同志の連携がスムーズに取れているかを確認すると良いでしょう。
転職エージェント選びのポイント#3
業界知識を踏まえた的確なアドバイスができるか
外資転職の希望者に対して「業界に深い知見や知識を踏まえた上でアドバイス」をしてくれるエージェントを選ぶことが外資転職の成功率を高めます。
例えば、外部環境や業界トレンドによっては、転職希望者の意図する企業群を紹介することがベストではない場合もあります。
仮に本人のもともとの意図とは異なっていたとしても、衰退業界に転職するよりは、これまでの経験を活かしつつ新しい業界や既存領域に取って変わる業界の方が、将来的に希望者のキャリアアップにつながることもあるのです。
このように、中長期的なキャリア形成の観点で、転職希望者の意図を汲み取り、時には違った視点でアドバイスできるアドバイザーを選択できると良いでしょう。
転職エージェント選びのポイント#4
ネガティブなことを包み隠さず共有してくれるか
外資転職エージェントと転職希望者は、さまざまな企業に関する情報提供をしてもらえますが、ポジティブな情報だけでなく、ネガティブな情報も提供してくれることが重要です。
なぜなら、どんな会社にもメリットだけでなく、デメリットがあるからです。例えば、離職率が高かったり、一人当たりの残業時間が多かったり、部長の人柄に一癖あったり、社風がドライで助け合いの風潮がなかったり、商品に強みがなく押し売りが求められたり、など。
企業側のネガティブなポイントや懸念事項を踏まえて、あなたが入社したときに「本当に活躍できそうか」を真剣に考えてくれる担当者と付き合うようにしましょう。
転職エージェント選びのポイント#5
ロジカルなコミュニケーションができるか
転職活動はキャリア人生の中で重要な意味を持つので「最善の選択が何か」を多角的な目線で合理的に考えることができる、ロジカルなアドバイザーと付き合うことが重要です。
実際に、年収が上がれば上がるほど転職失敗のリスクは大きくなり「エグゼクティブの38.9%は転職で失敗した経験がある(出典:経営者JP(2018年))」くらいなので、さまざまな条件で比較して慎重に進めるべきです。
一つの判断軸として、外資転職エージェントが何かしらの情報を提供する際、なぜそのような情報を提供してくれているか、背景を含め、質問してみると良いでしょう。
希望者の履歴書や経歴書や生い立ちを踏まえ、仮説でも具体的な意見を持ってコミュニケーションをしてくれるエージェントであれば、あなたの転職を親身になって支援してくれる可能性が高いです。
外資転職のエージェント活用メリット
ここでは外資転職でエージェントを活用するメリットについてご紹介します。
- 企業の非公開情報を入手することができる
- 知名度がない優良企業を知ることができる
- 選考対策をしてくれる
- 年収交渉をしやすい
転職エージェントを活用するメリット#1
企業の非公開情報を入手することができる
転職先候補企業の「非公開情報を入手したい(給与テーブルなど)」と考えている方に、外資転職エージェントの活用はおすすめできます。
なぜなら外資転職エージェントは、外資系企業の人事やリクルーターの企業と契約を結んでおり、なかなか表に出ない社内情報を持っているからです。実際に、外資転職でエージェントを使う方は多く、転職候補先の情報の入手に加え、条件の良い転職候補先紹介といった恩恵を受けています。
仮に求職者の志望度が高い候補先が、口コミサイト等で「収入や労働環境が良い」という情報があったとしても、実際に本当かどうかはわかりません。しかし外資転職エージェントであれば、直接会社から入手した一次情報を転職希望先の人事やリクルーターから仕入れることができます。
例えば、以下のような情報を得ることができます。
- 給与等級、評価制度
- 管理職の印象、年齢層など
- 過去の転職者からの現場情報
- 面接で聞かれる質問、課題内容
- 過去に選考で落ちた人の特徴と理由
このように、選考に有利な情報を得ることができるのもポイントです。転職活動を慎重に進めるためにもぜひ効率的に活用しましょう。
転職エージェントを活用するメリット#2
知名度がない優良企業を知ることができる
知名度やまだ設立して間もない企業でも優良企業は多く存在します。そのような優良企業の情報を知りたい人は外資転職エージェントを活用すると良いでしょう。
大企業ばかりに注目がされがちですが、ここ数年で日本に進出した外資系ベンチャー企業も多く、また、毎年のように多くの外資系企業が日本に進出しています。
日本での知名度こそないですが、欧米諸国では有名な外資系企業もあるため、いわゆる掘り出し物企業も多くあります。このような表には出ていない優良企業の情報を入手する際は、外資転職エージェントを積極的に活用すると良いでしょう。
転職エージェントを活用するメリット#3
選考対策をしてくれる
転職エージェントは、職務経歴書の添削から面接対策といった選考サポートをしてくれるので、必ず頼るようにしてください。それこそ外資系特有の英文レジュメやケース面接は一人だと突破が難しいです。
担当アドバイザーから、事前に面接でよくされる質問を聞き、返答の練習をすることで、本番で自分の本来の実力をフルに発揮できるようにしましょう。
転職エージェントを活用するメリット#4
年収交渉をしやすい
転職エージェントを利用するメリット4つ目は、年収交渉をしやすい点です。一人で転職をしているとなかなか年収交渉はしにくいものなので、エージェントに任せましょう。
給与交渉をさせたい場合は「他社からもっと良い条件で内定をもらっていて悩んでいるので時間が欲しい」と、エージェントに伝えるだけです。
そうするとエージェントは企業側に「◯◯さんが別経由で受けた会社と悩んでいるそうです。給与で負けているので同じ水準に上げてはどうでしょう」と自分から交渉してくれます。
高年収外資求人ならスカウトサイトも併用しよう
重要ポジションは枠の絶対数が少ないので、機を逃さないためにも「スカウト機能付きの転職サイト」への登録もおすすめしています。
スカウトを送るのはヘッドハンターと採用企業の2種類があるので、両方加味して以下の比較軸で調査を行いました。
- 比較1. ヘッドハンター数
- 比較2. 登録企業数&求人数
順位 | スカウト型転職サイト | 評価 | 基本 | 個別解説 | ||
総合評価 | 取引企業数 | 企業ブロック | Pマーク | |||
1位 | ビズリーチ | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
1.7万社 | あり | あり | |
2位 | リクルートダイレクトスカウト | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
非公開 | あり (10社まで) |
あり | |
3位 | doda X | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
非公開 | あり | あり | |
4位 | ミドルの転職 | ★★★☆☆ 3.6/5.0 |
非公開 | あり | あり |
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトは、評価の高いヘッドハンターを自分から選ぶことができるので、積極的に転職を検討されている方にもおすすめできます。
もし迷ったら、一旦ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、ヘッドハンター数も一番多いので登録するだけで可能性が広がります。
リクナビNEXTやマイナビ転職をはじめとした大手求人サイトは、ハイクラス帯の求人は少ないので登録する必要はありません。大量募集のスタッフ求人が中心です。
実際に、企業側にとって事業戦略上の重要度が高いハイクラスポジションでは、ピンポイントの人材獲得をおこなうためにエージェントやヘッドハンターを活用することが多くなります。(実際に私も事業部長として課長クラスの採用をおこなっていますが、求人サイトで募集したことはありません。)
1位.ビズリーチ
- 全国の人材紹介業者が登録
- レジュメを登録すればスカウトが来る
- 人気なヘッドハンターにアプローチ可能
- 首都圏のIT/WEB系求人が多い
- 年収400万円前後も意外とある
ビズリーチは、首都圏を中心に掲載求人数とヘッドハンター登録者数が多いハイクラス向けのスカウト型転職サイトです。特に、ITやWEB業界のベンチャー企業が多いですね。
全国の人材仲介業者が登録しており、レジュメを登録することでスカウトを待つこともできれば、自ら気になった担当者へ相談をすることもできます。
ビズリーチの基本情報 | |
タイプ | スカウトサイト |
得意 | ハイクラス、エグゼクティブ層 |
利用料金 | 基本無料 ①タレント会員:3,278円(税込)/30日 ②ハイクラス会員:5,478円(税込)/30日) |
対象地域 | 全国+海外 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
Pマーク | あり |
公式サイト | https://bizreach.jp |
2位.リクルートダイレクトスカウト
- 多くのヘッドハンターが登録
- 登録したらスカウトを待つだけ
- 求人数の約半数が年収600万円以上
リクルートダイレクトスカウトは、人材業界大手のリクルートが運営しているスカウトサイト。登録するエージェントは4,000名以上です。
自分で応募できる求人件数も常時20万件以上登録されている(かつ半数が年収600万円以上)ので、ハイクラスの方々であっても満足できる質になっています。
【公式】https://directscout.recruit.co.jp/
リクルートダイレクトスカウトの基本情報 | |
タイプ | スカウトサイト |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外 |
運営会社 | 株式会社リクルート(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
3位.doda X(by パーソルキャリア)
- パーソル運営のスカウト型転職サイト
- 年収800万円以上のハイクラス層向け
- 自分から応募することもできる
doda Xは、人材業界大手のパーソルが展開している、ハイクラス向けスカウトサービス。履歴書と職務経歴書を登録するとヘッドハンターから連絡がきます。
ただ、こちら側から在籍ヘッドハンターに連絡することはできず、スカウトが来ない可能性もあるので、あらかじめ職務経歴書はしっかりと記載しましょう。
【公式】https://doda-x.jp/
doda Xの基本情報 | |
タイプ | スカウトサイト |
得意 | ハイクラス、エグゼクティブ層 |
対象地域 | 全国+海外 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
Pマーク | あり |
公式サイト | https://doda-x.jp/ |
4位.ミドルの転職
- 高年収の非公開求人数多数
- 30~40代の管理職層に強い
- スカウト機能がある
- 企業/エージェントから連絡が来る
ミドルの転職は、人材大手のエンジャパンが運営している、30~40代のミドル世代を対象としたハイクラス転職サイトです。
管理職・マネージャーをはじめ、経営幹部やCXOといった非公開なエグゼクティブ案件も取り揃えており、年収1,000万円を超えるような求人も10,000件以上取り揃えています。
また、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトと違って、求人サイトとしての機能が充実しているので、まずは自分のペースで情報収集から始めたいという方にもおすすめできますね。
ミドルの転職の基本情報 | |
タイプ | 転職サイト ※スカウト機能あり |
対象者 | ミドル、ハイクラス層 |
対象地域 | 全国+海外 |
求人件数 | 176,217件 |
ヘッドハンター | 500社(総人数は不明) |
運営会社 | エン・ジャパン株式会社(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://mid-tenshoku.com/ |
転職活動の準備と進め方(5step)
転職活動は慎重におこなうようにしてください。「とりあえず面接を受けてみよう」といった安直な進め方は禁物です。少なくとも以下のステップは踏むようにしましょう。
- 視野を広げて情報収集をする
- カジュアル面談で企業の一次情報を集める
- 転職の軸を整理して選択肢を絞り込む
- エージェントの対策を受けながら選考に進む
- 内定を獲得したら慎重に年収交渉をする
外資系転職では、安易に選考を受けようとせず、情報収集に時間をかけるのが肝心です。ほとんどの方は準備にかける時間が少なすぎるので、意識してください。
転職活動の準備と進め方#Step1
視野を広げて情報収集をする(1週間)
まずは視野を広げて情報収集をしましょう。人は「自分が見えているものが、世界の全てである」と無意識に視野が狭まってしまう傾向があるので、視野を広げる作業は欠かせません。
これまで培ってきたスキルを活かして、これからどのようなキャリアを踏んでいくのかを検討していきましょう。実際、下記のように広い選択肢があるものです。
- 経営サイド(経営企画、CXO)
- 事業サイド(事業責任者、PM)
- アドバイザー職
- 新規事業開発
- 大手企業(200人〜)
- ベンチャー企業(50~200人)
- スタートアップ(1~50人)
最初は、転職エージェントから幅広いキャリアプランの提案と、具体的な求人イメージの共有を受けて、自分自身のキャリアの可能性を知るところから始めましょう。
転職活動の準備と進め方#Step2
カジュアル面談で企業の一次情報を集める(1~2ヶ月)
転職エージェントから幅広いキャリアプランの提案を受けたら、次はさらに具体的な就業イメージをつけにいくために、企業側の一次情報を取りにいきましょう。
外資系転職であれば、多くの企業が「カジュアル面談(選考を前提としない企業説明の場)」をしてくれるので、気になる企業は積極的に話を聞いてみるようにしてください。
特に、会社の中枢を担う重要ポジションでの転職となると、これまで以上に、社風や経営理念とのマッチ度合いが重要となるので、相性を確かめるようにしましょう。
転職活動の準備と進め方#Step3
転職の軸を整理して選択肢を絞り込もう(1週間)
気になる企業のカジュアル面談を通して「合う、合わない」の解像度があがってきたら、次は転職の軸を言語化、整理して比較していきましょう。
- キャリアの棚卸し(自己分析)
- 転職を通じて叶えたいこと(目的)
これらを踏まえて、最終的に仕事を選ぶ基準は「給料が高いから」や「楽しそうだから」ではなく、以下の10項目から状況に応じて優先度をつけ、総合的に判断することが重要です。
- 労働:勤務時間、業務負荷は多すぎないか
- 報酬:生活に必要十分な報酬は得られるか
- 仲間:一緒に働く上司や同僚は魅力的か
- 理念:組織のビジョン、社風への共感
- 活躍:組織内で十分に活躍できるか
- 明確:給与や評価、仕事内容は明瞭か
- 前進:目標達成、成長実感を得られるか
- 刺激:多様性や変化に富んでいるか
- 裁量:仕事の決定権が自分にあるか
- 貢献:社会や人の役に立つ感覚はあるか
たくさんあって混乱してしまうかもしれませんが、仕事は「視野を広めてたくさんの選択肢を出した後に、比較しながら少しずつ絞っていく」ことが重要なので、どれも欠かせません。
転職活動の準備と進め方#Step4
エージェントの対策を受けながら選考に進もう(1~2ヶ月)
自分自身が進みたいキャリアの方向性が決まってきたら、転職エージェントに選考対策をしてもらいながら、選考に進むようにしましょう。
例えば、職務経歴書(受けるポジションによってPRすべき点が異なるので)や、面接でよく聞かれる質問や応対練習は、必ずフィードバックしてもらうようにしてください。
またここでしっかりと対応してくれる頼り甲斐のあるエージェントは、同時にあなたのことを理解して企業側にプッシュしてくれることに期待できます。反対にアドバイスがほとんどないようなら、単純にエージェントのレベルが低いだけなので、見極めるポイントにしてください。
転職活動の準備と進め方#Step5
内定を獲得したら慎重に年収交渉をしよう(1週間)
企業の内定を獲得したら最後に年収交渉をしましょう。年収600万円未満のスタッフ層は年収交渉しない方がよいですが、市場価値の高いハイクラス層ならする意味があります。
ただ、やり方を間違えると失敗するだけでなく心象まで悪くなってしまうので、転職エージェントをうまく使って交渉していきましょう。
詳しくは下記記事で解説していますが、エージェントに「他社からもっと良い条件で内定をもらって悩んでいるので時間が欲しい」と伝えれば、うまく交渉してくれます。
補足|よくある質問と回答/転職ノウハウ
Q. 若手や20代でも利用して良い?
問題ありません。
外資系と聞くと、一部の限られた方々しか登録してはいけないようなイメージを持たれる方が多いですが、キャリアに自信がなくとも利用できます。
登録している企業には、ポテンシャルや人柄を重視するところも多いので、積極的にチャレンジ、キャリアアップしたい方にもおすすめです。自分自身の市場価値や可能性を確認するためにも、ぜひ利用してみましょう!
Q. 給与交渉はして良い?
問題ありません。むしろ市場価値が高いのであれば積極的にすべきです。ただ、交渉方法やタイミングを間違えてしまうと心象が悪くなってしまうので注意しましょう。
Q. 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
<理由①>
企業側は応募前の求職者情報を見れないため
└求職者の情報を見れるのはアドバイザーのみ
└本人同意なしで企業に個人情報は開示されない
<理由②>
転職エージェントが情報管理を徹底しているため
└情報漏洩は、会社の信用・ブランドが失墜する
└有料職業紹介事業の許可取り消しすらありえる
<理由③>
各アドバイザーが最大限注意しているため
└そもそもあえて情報を漏洩するメリットがない
└漏洩のデメリットが大きすぎる(懲戒処分)
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
- 盗難の防止策
- 事業所への入退室の管理
- 個人情報の移送や送信時のリスク対策
- 個人情報保護の社内マニュアル/ルール
ただ、転転活動をする際には、以下のような点に注意をしないと、今の会社にバレる可能性があるので注意していきましょう。
- 企業スカウトありの転職サイトに注意する
- 職場では話さない、同僚には話さない
- 社内PC、アドレスを使って登録しない
- 会社のカレンダーに面接予定を記載しない
- Facebookで担当者と繋がるときは注意する
- 面接と同僚の営業訪問がかぶっていないか確認
Q. 転職エージェントは何社利用するのがいい?
結論、転職エージェントは「3社」利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのが初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後アドバイザーにはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業を退職した人から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める