広告営業がきついと言われる理由と対処法|広告代理店出身者が実体験もとに解説

広告営業は、クライアントや運用側の板挟みによるストレスに加え、日々締切や数字に追われ残業が多くなりがちで、離職職が高い傾向にあります。

それこそ私が以前在籍していた広告代理店だと、新卒や中途で新メンバーが入社しても、2~3年後には全員が辞めていました。私も3年で辞めました。

当記事では、広告代理店出身(中小ASPと、大手総合代理店)の筆者が、広告営業として働く164人へのアンケート結果を引用しながら「ネガティブな実情」を本音で解説していきます。

広告営業がきついと言われる理由

広告代理店で勤務している方々へのアンケートで「広告営業がきつい理由」を集計した結果、下記項目に集約されていました。

広告営業がきついと言われる理由
  • 業務量が多くて余裕がない
    1. 常に締め切りに追われている
    2. マルチタスクで連絡頻度が多い
    3. 社内目標、ノルマが高すぎる
  • 数々の理不尽と向き合う必要がある
    1. 新規開拓営業がキツい
    2. クライアント要望の理不尽さ
    3. 部下を使い捨てにする管理職
    4. 体育会系のイケイケ組織文化
    5. 利益のために嘘や不誠実さが必要

華々しくてキラキラしたイメージをもたれる広告営業ですが、実際は泥臭く、大変な側面が多いので、入社後のギャップに悩まれる方は多いです。

運営者
私も広告営業をしていて悩んだ経験があるのでいずれも痛いほどわかります。それぞれ簡単に見ていきましょう。

理由1.業務量が多くて余裕がない

広告営業はとにかく業務量が多くて時間的余裕はありません。仕事量を自分でコントロールできず、やらなくてはならないタスクが溢れているのが現状です。

  • 1-1.常に締め切りに追われている
  • 1-2.マルチタスクで連絡頻度が多い
  • 1-3.社内目標、ノルマが高すぎる

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1-1.常に締め切りに追われている

広告代理店の仕事には締め切りが多いので、営業担当は常に時間に追われています。基本的に複数媒体へ広告掲載することがほとんどなので、1週間に3~5件連続して納期が設定されることがザラです。

さらに、クライアントの出稿希望に合わせて納期が頻繁に設定されるため、間に合わない場合は残業をする必要があり、結果として睡眠時間が削られるのです。

実際の口コミ
残業が当たり前
27歳男性 東京都
入社直後は担当するクライアントが少なかった為、定時で帰れることもあったのですが次第にクライアント数が増え残業するのが当たり前になって本当に辛いです。 残業による寝不足で頭が回らず翌日ミスを連発してしまうこともあり、最悪です。
締切直前にクライアントから連絡が・・
29歳男性 東京都
求人関連の広告を取り扱っているのですが、締切直前に「欠員が出たから広告を出したい」と滑り込みでクライアントから連絡が入ることも。退社直前に連絡が入った場合は残業確定コースなのでその度に絶望に打ちひしがれています。
予算消化で急な調整を求められる
31歳男性 東京都
クライアントによっては、広告費の未消化分があるとのことで、期末のギリギリに大規模広告を依頼してくることがあり、大変です。クリエイティブチームや媒体側にも都合はあるものの、機会損失に繋がるので対応しなくてはなりません。
タクシー帰りです
29歳男性 東京都
残業が多いので22時より前に帰ったことがありません。締め切りが重なった時はタクシーで帰ることすらあります。その週の仕事の負担は、土日でどれだけ仕事を進められたかにかかっています。

出典:アンケートより

このように、クライアントワークの都合上、予算を出しているクライアントの要望には最大限応じなくてはならず、残業せざるを得ないケースが多いです。

特に、営業職という仕事は労働集約的な側面が強いため、一人当たりの負荷がギリギリになるまでの仕事量が与えられているケースが多く、平均残業時間が長い傾向にあります。

運営者
筆者も当時、週2ペースで始発まで残業していました。広告主から予算を預かっているので仕方ない部分はありますが、残業が当たり前の毎日だと体調を崩しかねないので、業務量を調節してもらいましょう。

1-2.マルチタスクで連絡頻度が多い

広告代理店がきついと言われる理由として、メールやチャット、電話といった「連絡が多すぎる」というのもあります。

これは「代理店ビジネス」の構造上仕方ない部分ではありますが、クライアントや広告出稿先が増えれば増えるだけ、メールやチャット数が当然増えていく大変さがあります。

実際の口コミ
連絡が多くて捌き切れない
27歳男性 東京都
チャットの未読通知は、土日や深夜で処理しないと捌き切れません。いつも未読を残したまま帰宅しています。タスクがずっと残ったままの中途半端な状態がストレスです。
チャットが消化しきれない
25歳女性 東京都
業務やり取りではチャットワークを使っていますが、未読通知が多すぎて処理仕切れません。24時間以内には返さないといけないのですがたまに返信が遅れて、クライアントから電話催促が入ることもあります。
広告成果が悪いと電話がくる
28歳女性 東京都
広告成果が悪いと電話がきます。それこそ遅くまで一生懸命仕事をしているのかを確認するためか、クライアントから深夜に電話がくることもあります。でないと後で小言を言われるので仕方なく応じています。
連絡が多くて落ち着いて仕事できない
30歳女性 東京都
頻繁に連絡が来るのでコンペ用の資料作成を落ち着いてする時間がなかなかありません。9時をすぎると連絡がどんどんきて夕方も休めないので、早朝に出社して黙々と作業するようにしています。
休日も気持ちが休めない
26歳男性 東京都
土日や祝日は広告予算の消化額が大きくなりやすいので広告効果が気になって気持ちが休まりません。クライアントの期待が大きいとチャットで連絡が来ることもあるので大変です。上司からも連絡がきます。

出典:アンケートより

このように、多くのクライアントをやり取りをする広告営業は、連絡通知が溜まりやすいです。チーム単位で複数プロジェクトにアサインされることもあるので、1日休むと未読が100を超えることも珍しくありません。

運営者
私も担当案件が多かったので、よく返事が遅れていました。クライアントから「どうやらお忙しいようですね。」と嫌味を言われたこともありますね。

1-3.社内目標、ノルマが高すぎる

広告営業に限りませんが、営業職は売上や粗利といった「数字」で評価されるので、その目標やノルマが高すぎてきつい、という口コミがよくみられました。

デキるデキないが可視化されてしまうので、優秀な同僚への劣等感や、自分も頑張らなくてはという強迫観念を抱く方も多いです。

実際の口コミ
目標売上が高すぎてやる気がしない
27歳男性 東京都
経営陣の思いつきか知りませんが、1年で広告売上を倍にする計画が作られたために、個人目標がえげつない数値になっています。高すぎてやる気がしません。2倍を目指せば悪くても1.5倍くらいで着地するとでも思っているのでしょうか。
数値が未達だと毎週詰められる
25歳男性 東京都
数値未達だと週次定例会で詰められます。えげつない高い目標をほぼ強制的に掲げさせられたにも関わらず「なぜできていない?どうやったらできる?」という上司の詰めに納得するような回答を用意しないといけません。無理です。
担当領域で目標の難易度が違う
25歳男性 東京都
自社が高い領域を担当すれば目標売上の達成は簡単ですが、そうではないと目標達成はほぼ無理です。後発でほぼ新規同然の領域を担当しているのに、うまく行っているチームの業績をもとに目標がひかれるのでハードルが高すぎて理不尽です。
周りが頑張っているときつい
26歳女性 東京都
正直目標が高すぎてきついですが、同じチームの先輩方はそれでも頑張って仕事をこなしているので、後輩の自分はそれ以上に頑張らないといけない気がして辛いです。このままこの会社に居続けていいのかずっと悩んでいます。
数字が上げられない
28歳男性 東京都
社内でトップ成績の営業の手法をナレッジとして上司が展開してくれるのですが、その通り営業をかけても全く数字が上げられません。毎日上司に業務内容を管理され過ぎて自分がロボットのように感じることも多いです。

出典:アンケートより

このように、数値目標をKPIとして設定されたことで、未達の原因と対策を上司から詰められることに対して、精神的に負担を感じるという方は多くいます。

特に、インセンティブ制を敷いているような「個人主義」の会社では、チームで助け合う文化がないため、入社直後の早期離職率も高い傾向にあります。

運営者
理不尽に高い目標は逆にやる気を無くしてしまいますよね。特に真面目な方だと「自分も頑張らなくては」と責任を感じてつらくなってしまうものです。

理由2.数々の理不尽と向き合う必要がある

広告営業は立場が弱いので、クライアントや大手媒体の多くの理不尽に従わなくてはなりません。さらに、社内も体育会系なケースが多いので、感情を抑えて業務に取り組むことが求められます。

  • 2-1.新規開拓営業がキツい
  • 2-2.クライアント要望の理不尽さ
  • 2-3.部下を使い捨てにする管理職がいる
  • 2-4.体育会系のイケイケ組織文化
  • 2-5.利益のために嘘や不誠実さが必要
運営者
広告代理店の多くは「素直でいいやつ」を採用基準にしていますが、要は「上の命令に従える都合の良い兵隊」のことです。体育会系文化なので注意してください。

2-1.新規開拓の電話営業が辛すぎる

新規開拓のメルアポや電話営業をするのがきつい、というのも広告営業の特徴です。

インバウンドで獲得できる大手だと別ですが、中小規模の広告代理店だと新規案件獲得にむけて1日あたり100件〜200件の電話をかけるケースもあります。

実際の口コミ
電話そのものが恐怖になった
25歳女性 東京都
電話で「負の感情」を向けられるたびに、少しずつ精神が削られていくような感覚に襲われ、次第に電話することそのものが恐怖になってしまいました。
電話営業で断られるのがきつい
23歳男性 東京都
電話営業で断られるのがきついです。広告業界は華があって楽しく働けそうだと思っていたのですが、そんなことありません。むしろ泥臭い仕事のほうが多く、入社前はあれだけキラキラしていた同期の目もいまでは曇ってきたように思います。
1日中電話し続けることも・・
26歳男性 東京都
リストを当たり尽くしたと上司に相談をしても「いつニーズが発生するかわからないから2周目かけて!」と言われ、同じところに電話をかける毎日。飛び込み営業よりはマシですが、アポがなかなか獲得出来ないと1日中電話し続けることもあります。

出典:アンケートより

ほとんど断られる(かつ邪険にされる)にも関わらず、ひたすら営業作業を繰り返すので、他人の感情に敏感な繊細さんほどダメージを受けてしまいます。

よほど他人の感情に鈍感で自己肯定感が高い方でないと1ヶ月持ちません。自然と新規開拓営業にはゴリゴリしている脳筋タイプが多くなります。

運営者
広告の会社なのに「電話営業」という古典的な手法に頼っているとは、なかなかに皮肉が効いていますね。。

2-2.クライアント要望の理不尽さ

広告営業がきついと言われる理由に「クライアントの理不尽な要望に逆らえない」というのがあります。上下関係があるので急な依頼でも従わざるを得ません。

それこそ、直接代理店側に利益がなくても付き合わなくてはならないケースがあるので、うまく断れないと利益のない調整雑務ばかりが増えていきます

実際の口コミ
クライアントが理不尽すぎる
32歳男性 東京都
予算が大きい広告となるとクライアントが納得するまで練り直すことになります。打ち合わせを重ねて合意したプランも、先方の最終決済者の「なんかブランドイメージと違う」という一言でひっくり返ることも珍しくはありません。
中継役としての労力がかかりすぎる
29歳男性 東京都
クライアントからの無理な要望を受ける度に、各媒体担当者や出向先メディアへの交渉を行い、その後クライアントに説明を行うなど、とにかく中継役としての労力がかかり過ぎて毎日疲弊しています。
利益のない施策に時間を取られる
25歳女性 東京都
代理店という立場上、クライアントと出稿先に直接コミュニケーションを取らせるわけにもいかないので、全て中間に入って調整しなくてはいけないのが面倒です。こちらに利益のない施策は勝手に連携してほしいというのが本音です。
面倒な調整雑務もやらなくてはならない
26歳男性 東京都
クライアントと大手メディアで各種施策(枠買い取りやインタビュー)をやることがありますが、弊社からしたらほぼ利益のない施策なので正直時間をかけられません。とはいえテキトーに処理はできず、この立場がきついです。
クライアントを信用できない
26歳男性 東京都
クライアント企業の担当社によっては、自分に都合が悪いとすぐに媒体や弊社側のせいにしてくるので、決定事項は文面でエビデンスを残すようにしています。会議や電話の口頭だけで合意したものは、ひっくり返される可能性があるので。

出典:アンケートより

このように、大きな予算を預かっている手前、クライアントの要望にはできるだけ応じなくてはなりません。でないとより融通の効く競合他社に乗り換えられてしまうので。

特に、成果報酬型広告(アフィリエイト)や純広告案件だと、代理店側が付加価値を出しにくいので、広告主と大手メディアの板挟みに合うのもつらい点です

運営者
広告営業は付加価値を出しにくいので、広告主や広告出稿先パートナーからの圧力を受けやすいです。立場が弱いので「手数料の低さ」「都合の良さ」のいずれかで勝負するしかない点がきついですね。

2-3.部下を使い捨てにする管理職

広告営業は激務で離職率が高く、さらに人材の流動性が高く採用しやすいので、部下が退職することに慣れており、使い捨て感覚で接する管理職がいます。

なんなら気に入らない部下であれば、さっさと退職してもらったほうが代わりを採用できるようになるので、意図的に退職を促すことすらあるくらいです。

実際の口コミ
上司が自分の出世しか考えていない
26歳男性 東京都
上司がクライアントに対して嘘をついてばかりでやばいです。自身に落ち度があっても言い訳をして他人のせいにするのが日常茶飯事です。普段から自分の出世のことしか考えておらず、いつ使い捨てにされるか怖いです。
同僚と自分で上司の態度が違う
24歳男性 東京都
私がなかなか案件獲得できないのが悪いのですが、上司が冷たいです。質問をしても軽く返答するだけであまり教えてくれません。逆に仕事ができる同僚には優しいので、それをみていると辛くなります。
上司が相談に乗ってくれない
25歳女性 東京都
私が入社して1ヶ月くらいのときなのですが、とあるクライアントの件で大炎上していて上司に相談したにも関わらず「あ、俺用事あるから帰るわー頑張ってねー」と言い残し定時で帰りました。頭おかしいとしか思えません。
上司が仕事をくれずに放置
23歳男性 東京都
サイ◯ーエージェントですが個人的に嫌われているのか仕事をもらえません。自分でいろいろな部署に声かけて営業に同伴させてもらうよう言われずっと放置です。すぐやめましたがストレスで蕁麻疹ができました。一生許しません。

出典:アンケートより

このように、メンバー全員で支え合って目標を達成しようという風通しの良さがなく、個人プレイヤーとしての自走が求められる職場は居心地が悪いものです。

実際、自己中心的で罪悪感を感じにくいサイコパス気質の方が多い印象です。あなたが美人でない限り、上司が面倒見よく接してくれる可能性には期待できません。

運営者
一緒に働くなら少なくとも信頼できる上司が良いですよね。激務で忙しいことも多く、やや当たり外れがあるのもキツイと言われる原因になっています。

2-4.体育会系のイケイケ組織文化

広告代理店の多くは体育会系な組織風土です。入社したからには「組織のカルチャーに染まり、和を乱さないこと」が求められます。

所属部署で毎週のように飲み会が開催され、季節ごとのイベントは強制参加です。ちなみに下っ端メンバーはひたすら社内接待させられます。(例えばBBQなら永遠に何かを焼いていますね。)

実際の口コミ
組織に染まれ感が強くてキツい
23歳男性 東京都
入社初日に上司から「組織に染まれ」と言われました。それから毎週のようにBBQやらカラオケやらスポッチャやらボーリングやら温泉やら連れ回されます。プライベートの話も遠慮なく聞いてくるのでストレス溜まります。
民度が低くてシンプルに下品
27歳男性 東京都
私は1ヶ月で退職しましたが、上司も同僚も人事も民度が低くてびっくりしました。まるで田舎のスクールカースト1軍ヤンキーが大きくなったような感じで、他人の感情に鈍感で自己中心的なので一緒にいて疲れます。飲み会で話すのも下ネタばかりです。
社内日報が見ていてキツい
24歳男性 東京都
同期の社内日報がきもいです。上司に気に入られようと1時間はかけたであろう日報を毎日のように送信しています。タイトルは「☆◯◯の成長日記☆最速で執行役員を目指す☆」で、日々の頑張りをアピールしています。そんなやつが何人もいます。

広告営業の性質上、クライアントの理不尽な要望やハードワークを思考停止でこなせるストレス耐性が求められるので、自然と繊細さに欠けた共感能力の低い脳筋が多くを占めるようになります。

彼らはより動物的な思考をするので「上司はぜったい!」「先輩はえらい!」といった体育会系の文化に馴染むことに安心感を覚えるのです。そして染まらない人間には排他的になります。

運営者
組織として統率をはかる上では、序列を乱さない「体育会文化」は便利なマネジメントツールなんですよね。特に広告営業だと業務遂行に高い知能は必要ないので、頭がいい部下よりも、扱いやすい部下がフィットします。

2-5.利益のために嘘や不誠実さが必要

広告代理店がきついと言われる最後の理由として「会社の売上のために、ときに嘘や不誠実さが必要となる」というのもあります。

一般的なビジネスでは「仕事をしてから報酬が支払われる」が当たり前ですが、広告代理店は真逆です。クライアントから予算をもらってから仕事します。

そのために「嘘をついてでも自社と契約させ、あとで言い訳して謝る」が通用するのです。本質的には付加価値マイナスで中間搾取することになるので、誠実な人間からすると強いストレスになります。(罪悪感を感じない人間からすると天職ですが。)

実際の口コミ
円滑に進めるための嘘が求められる
31歳男性 東京都
お互いの言い分を嘘を交えつつ翻訳する業務がきついです。それこそ、メディア側の辛辣な意見(例:◯◯はサービス品質が低いので掲載しません)をそのまま伝えるわけにもいかないので、嘘(例:メディアさんは忙しいようです)をつくことも多いです。
クライアントを騙している
24歳女性 東京都
私の先輩は、絶対にできないことでも平気で「出来る」といい、クライアントを騙しています。その点を咎めると「え?出来るように頑張るし、できなかったら謝ればいいじゃん?契約しちゃえばこっちのもんなんだから」と開き直っていて「あぁこれが広告営業で売上を伸ばせる人なんだな」と悲しくなりました。
自社以外をお勧めできない
25歳女性 東京都
クライアントファーストではなく、自社の利益ファーストです。システム都合で「競合ではできるが、自社ではできないこと」があっても絶対に言いません。なんとしても売上を獲得するために、できないことをできると言ったり、ただただ頭を下げてお願いすることもあります。
ミスをしてもメディア側のせいにする
28歳男性 東京都
自分の上司がコミュニケーションでミスをしたせいで広告出稿に不都合があったとしても、広告主向けの説明では嘘をついてメディア側のせいにします。どうせ直接やりとりされることはないので言いたい放題です。害悪だと思います。

実際、広告営業担当は「広告の運用そのもの」まではおこないません。クライアントとうまく期待値をすり合わせて、運用担当に投げたらあとはレポート結果を報告するだけです。

重要なのは「本質的に高いパフォーマンスを出せたか」ではなく「クライアントを満足させられたか」なので、口がうまい営業担当が高い評価を得ることになります。

運営者
特に「クライアントのために頑張りたい!」と思っている真面目な若手ほど、この矛盾に苦しむことになるのです。

ここまでのまとめ

ここまでの内容(広告営業をやめたい理由)を再掲すると以下の通りです。もちろん職場環境次第な部分もありますが、共通項目は多いはずです。

広告営業がきついと言われる理由
  • 業務量が多くて余裕がない
    • 常に締め切りに追われている
    • マルチタスクで連絡頻度が多い
    • 社内目標、ノルマが高すぎる
  • 数々の理不尽と向き合う必要がある
    • 新規開拓営業がキツい
    • クライアント要望の理不尽さ
    • 部下を使い捨てにする管理職
    • 社内のイケイケなノリが合わない
    • 利益のために嘘や不誠実さが必要

もし広告営業として働くことに懸念があるなら、他の職種も検討してみましょう。転職エージェント(リクルートパソナキャリア)に相談すれば様々な仕事を紹介してもらえます。

また、あなたが何ににストレスを感じるかが曖昧であれば、ミイダスのコンピテンシー診断を受けて、判断材料としてください。

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ストレスを感じる要素を言語化したければ「ミイダス」のコンピテンシー診断(無料)がおすすめです。人間関係適性や、向いている職業を知ることができますよ!

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では次は、反対にメリット(広告営業の魅力)について見ていきましょう!

広告営業がきつくても続ける魅力

ここでは「広告営業の魅力、メリット」について解説していきます。一般的には「きつい」とされる広告営業ですが、良い面もあるのでみていきましょう。

  • 魅力1.ビジネス戦闘力がグッと上がる
  • 魅力2.給料が上がりやすい
運営者
広告営業の仕事は大変ですが、その分他にはない魅力もあるので、あらためて見つめ直すきっかけにしてください!

魅力1.ビジネス戦闘力がグッと上がる

広告営業を2~3年もやると、ビジネス戦闘力がグッと上がります。理由は、単純に激務で責任感とメンタル面が大きく鍛えられるから、そして職務能力全般が向上するからです。

広告代理店で鍛えられる能力
  1. 言語化能力・説明能力
  2. 数値に基づいた判断力
  3. 相手の意図を汲んだ提案力
  4. 状況判断・マルチタスク処理能力
  5. 失敗経験、謝罪や補填をする経験
  6. 理不尽な状況へのストレス耐性向上
  7. 感情を殺して黙々と作業するマインド

これらがあるおかげで、入社する前はキラキラして戦場を知らないような平和ボケした大学生たちであっても、広告営業で2~3年も勤務すると顔つきが変わります

平和ボケした同期と話が合わない

口コミ

いかにも平和ボケしてそうなホワイト企業に就いた大学同期と会話したたときに「残業2時間あるとつらい」とか言っていて「は?仕事舐めすぎ」と思いました。

このように、戦場をくぐったビジネスマンと、ぬるま湯でぬくぬくしているビジネスマンとでは戦闘力に大きな差が出ます。仕事における会話レベルも次第に合わなくなるものです。

運営者
広告営業という戦場をくぐっておくことで、20代後半から差が大きくなってきますよ!

魅力2.給料が上がりやすい

広告営業の魅力2つ目は「給料が上がりやすい」というものです。理由は以下の通りです。

  1. そもそも広告市場が成長産業
  2. 数値で業績が評価されやすい
  3. すぐ人が辞めるので昇格しやすい

大手であればなかなか上がらないかもしれませんが、中小規模の会社であればすぐに給料はあがります。離職率が高い会社であれば、3年もいれば古株になってしまうので一瞬で管理職です

入社から1年で管理職になりました

口コミ

新卒の時に面倒を見てもらっていた上司が体調不良になって退職してしまったので、急に自分が管理職となって同期を含めてチームを見ることになりました。負担が増えたからか、想像以上に給料も上がったので喜んでいいのか複雑な気持ちです。

このように、離職率の高い職場だと管理職になるやすい傾向にあるので、若い期間に経験をたくさん踏んでグッと成長したいという方にとっては、ベストな環境かもしれません。

運営者
それこそ会社によっては、年間100万円以上のペースで年収が上がるところもありますよ!

広告営業が向いている・向いていない人

あなたが「広告営業として働くべきか否か」を判断するために、広告営業の仕事が向いている人と向いていない人の特徴を紹介していきます。

広告営業が向いている人

広告営業が向いている人の特徴
  • マルチタスクに強い
  • ストレス耐性が高い
    • 変化や柔軟な対応を苦にしない
    • 人間関係でストレスを感じない
  • 長時間勤務に強く、体力がある
  • コミュニケーション能力が高い
    • 周囲から可愛がられる気質がある
    • または、容姿端麗で好かれやすい
    • または、相手目線で論理的に話せる

広告営業として活躍するタイプにはいくつかありますが、一番わかりやすいのが「体育会系出身のゴリゴリ系」、つまりシンプルに営業職として強いタイプです。

ストレス耐性の高い自信家でありつつも、最低限の知性があり、周囲から好かれるコミュニケーションが得意な方が出世するケースをよくみます。

正直、広告代理店ではそこまで高度な知能は求められない(総合広告代理店でのナショクラ案件除く)ので、偏差値60あれば難なく活躍できます。むしろ知能以外の要素が重要です。

広告営業が向いていない人

広告営業が向いていない人の特徴
  • 数字に弱すぎる
  • マルチタスクが苦手
  • ストレス耐性が低い
    • 神経質で細かいことを気にする
    • 変化や柔軟な対応ができない
  • コミュニケーション能力が低い
    • 斜に構えていて可愛がられにくい
    • かつ、相手目線で論理的に話せない
    • かつ、自信がなくオドオドしている

当然ながら法人営業なので、数字に弱すぎる方は向いていません。代理店として付加価値の低いASPくらいなら機能はするかもしれませんが、活躍まではしないでしょう。

運営者
コミュニケーション能力が低くて活躍している広告営業担当はみたことがありません。入社できてもすぐに退職しているイメージですね。

広告営業をやめたいと悩んだときの対処法

広告営業としてストレスを抱え「辞めたい…」と悩んでいるなら、以下の5つの方法を試してみましょう。

注意!症状が出ているなら医師へ相談

ストレスによって具体的な症状(記憶力や集中力の低下、不眠に吐き気、動悸など)が出ているのであれば、心療内科で診断を受けてください。例えば以下のような症状です。

引用:たわらクリニック

最初は勇気がいると思いますが、普通の病院(内科や歯医者)と同じです。ストレスに効く薬がもらえます。もちろん会社にバレたり、出勤できなくなったりはしないので、安心してください。

運営者
これから一つずつ、理由とともに説明していきます。悩みを悩みのままにしないために、どうかできることから始めてください。

対処法1.悩んでいることを上司に相談する

悩んだ場合は、上司に相談することをおすすめします。助けを求めることは恥ずかしいことではありません。

100万部を超えるベストセラー「ぼく モグラ キツネ 馬」でも、「いちばんゆうかんなことばは?」という問いに「たすけて」とあるように、自分だけで全てを解決しようと思わないことです。

あなたの上司は、広告営業として長い経験を積んでいるので、なにかしら悩んだ経験はあるはずです。相談すれば必ず、あなたの悩みをわかってくれます。

運営者
上司もあなたに辞められたら困るので、しっかりと話を聞いてくれると思います。30分でも良いので時間を取って相談しましょう。

対処法2.社外にメンターを作る

社内に相談できる人がいなければ、社外にいる広告営業の経験が豊富な人をメンターにするというのも一つの手です。

もし、あなたの周囲に相談できるメンターがいなければ、管理職向けの社外メンタリングサービス(Biz MentorGood Teamなど)で探してみてください。

運営者
誰かに話すだけでもストレスは減るものです。ぜひ一度、愚痴をこぼしてみてください。

対処法3.部署異動をする

広告営業を続けていくことがどうしても辛くて難しいようであれば、広告営業をやめてルート営業や広告運用担当になるという選択肢もあります。

ポストに空きがないと難しいかもしれませんが、広告営業としてストレスを抱えながら仕事をし続けるよりは、ずっとあなたを幸せにしてくれます。一度相談してみましょう。

運営者
広告営業としての思い入れがなければ、部署移動をしてしまいましょう。新しい可能性が開けるかもしれません。

対処法4.退職する(転職活動をする)

会社を辞めてしまうという選択肢もあります。

デメリットとして、これまで培った人間関係や社内での評価がリセットされてしまうというのはありますが、転職で成功すれば、今よりも良い条件・環境で働ける可能性があります

どうしようか悩んだら、第二新卒や営業職をはじめとした転職支援全般に強い転職エージェント(リクルートエージェントパソナキャリア)に相談してみると良いでしょう。

転職を前提としない中長期のキャリア相談もできるので、どういった求人があるかも含めて、話を聞いてみることをおすすめします。ちなみに無料です。

注意!新卒1年目の転職は避けた方がいい

ストレスで症状が出ているなら話は別ですが、新卒1年目の転職はハードなので、なるべく避けるようにしましょう。

なぜなら、選考に応募しても「またすぐに辞めるのでは?」と思われしまい、人気企業であればあるほど内定が取りにくい傾向にあるからです。理想は2年ですが、最低でも1年はいるようにしましょう。

運営者
私はこの選択肢を取りました。悩んでいる理由次第ですが、新しい環境に行ってリセットするというのは、ストレス解消の特効薬です。

対処法5.休職する(療養する)

どうしても疲れてしまったら、いっそ「休職する」という手もあります。タイミングは会社と相談したうえになりますが、一度仕事を離れることでキャリアを見つめ直すきっかけにもなります。

また、上司の理解がなくて休職できない場合は、心療内科に行って「適応障害(抑うつ状態)」の診断書をもらうというのも一つの手です。

以下のような身体症状が出ている/いたことを訴えれば、1~2ヶ月様子を見るために休みましょうという旨の診断書をほぼ確実にもらうことができます。

自律神経失調症の症状例
  • 片目瞼の痙攣
  • ストレス性蕁麻疹
  • 動悸、息切れ
  • 食欲不振、睡眠障害
  • 狭心症

休職する場合、まずは有給消化から始まりますが、それ以降の休職期間中では給与が支給されないので、労働組合から傷病手当金(給与の2/3程度)が最大1.5年間もらえます。

運営者
ただ、これをやってしまうと(あなたの気持ち的に)復職しにくくなるので、あくまで最終手段になりますが、参考にしてください!

また補足になりますが、休職期間中の転職活動はやめてください。休職とはあくまで復職を前提とした制度なので、いま在籍している会社に対して不誠実です。

なにより仮に転職先が決まったとしても、療養目的で休職していたことがバレると、内定取り消しのリスクすらあります。そのため、転職活動をするとしたら復帰後にしましょう。

広告営業からの転職におすすめなエージェント

広告営業からの転職におすすめな転職エージェントを紹介していきます。

転職エージェントの比較軸

  • 総求人数
  • 利用満足度調査(詳細
  • 実際に利用した体験談

まずは比較表から見ていきましょう!

スクロール可能です→
順位 名称 総合評価 掲載求人数 コメント 公式サイト
1位 リクルートエージェント
リクルートエージェント
★★★★☆
4.4/5.0
約38万件
全国
短期間で転職をしたいなら登録必須
取引企業数が多く、新着求人がほぼ毎日届く
2位 ワークポートワークポート ★★★★☆
4.3/5.0
約10万件
全国対応
営業職やIT系の未経験向け求人が多い
20代前半〜中盤でキャリアに悩む方におすすめ
3位 dodadodaエージェント ★★★★☆
4.1/5.0
約28万件
全国対応
地方や職種などバランスの良い求人がある
スカウトの届く求人サイトとしての運用が可能
4位 マイナビエージェントマイナビエージェント ★★★☆☆
3.9/5.0
約7万件
都心部のみ
新卒ナビサイト最大手の企業提携数が魅力
若手で幅広い業界を見たいならおすすめ
5位 JACリクルートメントJACリクルートメント ★★★★☆
3.9/5.0
約1.2万件
全国
外資やITベンチャー等幅広く案件を保有
年収800万円以上での転職なら利用したい
2024年4月更新

転職エージェントは最初から一つに絞る必要はありません。良い求人を見逃しにくくなるように、2~3社は登録しておきましょう。もしどこに登録しようと迷ったら上位2社(リクルートエージェントワークポート)から利用して良かったところに絞ることをお勧めします。

運営者
タップすれば説明文が開くので、好きなものから見てくださいね!

1位.リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴

  • 求人数が圧倒的なので登録必須
    • 全国でどの職種もだいたい強い
    • 第二新卒からハイクラスまで保有
  • 優秀なアドバイザーが多く頼りになる
    • 一人当たりのサポートはやや淡白
    • すぐに転職したいという方におすすめ

リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しています。

実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。

ただ、基本的には一度の面談のみで、最低限のフォローのみです。システムが自動で求人紹介してくるだけなので、個別支援には期待できません。求人数が多いサイトに登録するような感覚での利用をおすすめします。

\60秒で無料登録!限定求人あり/

【公式】https://www.r-agent.com/

運営者
筆者も転職活動のたびに登録していますが、毎日のように新着求人が追加されるので、転職サイトのような感覚で使っていますね。
リクルートエージェントの基本情報
タイプ エージェント
得意 総合(全業界、全職種)
対象地域 全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数 595,014件(うち非公開求人は231,950件)
運営会社 株式会社リクルート
認可番号等 有料職業紹介:13-ユ-313011
Pマーク:17000021(09)
公式サイト https://www.r-agent.com/
2024年4月更新

2位.ワークポート

ワークポートの特徴
  • IT/ゲーム業界、営業職に強い
  • 20代(第二新卒~20代後半)に強い
    • 未経験者向けのサポートが充実

ワークポートは、全国トップクラスの求人数を持つ転職エージェントです。IT業界やゲーム業界、営業職の案件が多いですね。急拡大している組織だからか、他転職エージェントと比べると若い担当者が多く、レベルに差があるように感じるかもしれません。

ただ、第二新卒から20代までの方を対象に、根気強いサポートをしているので「就職したけどこのままでいいのだろうか」と悩んでいる方は一度、求人だけでも見てみると良いでしょう。

\60秒で無料登録!限定求人あり/

【公式】https://workport.co.jp

運営者
筆者もIT企業の事業部長として中途採用をおこなうことが多いですが、ワークポートさんには営業職やマーケ職といった職種で頻繁にお世話になっています。
ワークポートの基本情報
タイプ エージェント
得意 IT系、営業職
対象地域 全国(WEB面談実施中)
求人件数 94,417件(非公開求人は不明)
運営会社 株式会社ワークポート
認可番号等 有料職業紹介:13-ユ-040590
Pマーク:21000352(08)
公式サイト https://workport.co.jp

2024年4月更新

3位.dodaエージェント

dodaエージェントの特徴
  • 転職サポート付きの求人サイト
    • 自身で求人に応募可能
    • 非公開求人はエージェント登録が必要
  • アドバイザーの評判は割れる
  • 定期的なイベント開催あり

dodaエージェントは、業界トップクラスの求人数を持つ「doda(求人サイト)」で利用することができる転職支援サービスです。TVCMも配信していて非常に勢いがある一社ですね。

担当者の評価はややネガティブなものが多いですが、厚生労働省から「優良事業者認定」を受けています。利用すると、好条件な傾向が高い「非公開求人」を紹介してくれるようになるので、ぜひ利用しましょう。

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【公式】https://doda.jp/

運営者
最大手のリクルートと比べるとやや担当者の質にバラツキがありますが、優秀で業界知識の多いアドバイザーが多いですよ!
dodaエージェントの基本情報
タイプ サイト+エージェント
対象地域 全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数 264,158件(うち非公開求人は39,709件)
運営会社 パーソルキャリア株式会社
認可番号等 Pマーク:10860051(10)
有料職業紹介:13-ユ-304785
職業紹介優良事業者:第2304002(01)
公式サイト https://doda.jp/
2024年4月更新
4位 マイナビエージェント

マイナビエージェントの特徴
  • 求人数は都心部に限定される
    • 最大手に比べるとやや劣る
    • 特に、地方求人は少ない
  • 20代向けのサポート力が高い
    • 優良事業者認定あり
    • アンケートでも若手の評価が高い

マイナビエージェントは、新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。

若年層向けに丁寧なサポートを行なっていることが特徴で、厚生労働省から「職業紹介優良事業者」の認可を受けています。

他エージェントと違って、各分野別(医療、介護、保育)でも認定されているので、会社全体として優れたサポートをしていることがわかりますね。業界や職種ごとに部門が分かれており専門性が高いので、一度相談してみることをおすすめします。

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【公式】https://mynavi-agent.jp

ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントビズリーチといった高年収専門サービスと併用してください。

マイナビエージェントの基本情報
タイプ エージェント
対象地域 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可)
求人件数 68,009件(うち非公開求人は18,976件)
運営会社 株式会社マイナビ
認可番号等 Pマーク:10821880(09)
有料職業紹介:13-ユ-080554
職業紹介優良事業者:2102006(03)
公式サイト https://mynavi-agent.jp
2024年4月更新
5位 type転職エージェント

特徴まとめ
  • 首都圏の求人に特化している
  • サポートが丁寧でセミナー多数開催
  • 女性特化型サービスもあり

type転職エージェントは、一都三県の案件を中心に取り扱う中堅どころの転職エージェント。求人件数は最大手ほどではありませんが、利用者一人ひとりにじっくりと手厚いサポートをしているため『利用者満足度87%』と高いことが特徴です。

在籍するキャリアアドバイザーは得意領域ごとに分かれており、利用者の経歴や希望職種、適性に合った選考対策(書類添削や面接対策)を受けることができるので、ぜひ相談してみてください。

公式サイト
https://type.career-agent.jp/

よくある質問・転職ノウハウ

最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。

転職エージェント関連

Q. 転職エージェントはなぜ無料?

職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。

(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。

引用元:職業安定法32条の3第2項

上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。

Q. 転職エージェントの仕組みは?

採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。

一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。

そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。

Q. 転職エージェントを使うメリットは?

転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。

①好条件な求人を紹介してもらえる

一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。

②転職のプロからサポートを受けられる

転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。

  • キャリア相談
  • 希望条件に沿った求人提案
  • 選考対策(書類添削、面接練習)
  • 受けた選考のフィードバック
  • 年収交渉

上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。

Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット

より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。

  • 無名企業でも応募が集まる
  • 採用しない限り費用が発生しない
  • 転職エージェントが募集管理してくれる

このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。

一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。

Q. 転職エージェントは複数利用すべき?

はい。複数利用すべきです。

転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。

Q. 転職エージェントは何社利用すべき?

3社利用することをおすすめします。

実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。

▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)
利用社数 満足/成功 普通 不満/後悔
1社のみ 66.5%
低い
24.5%
(-)
8.9%
高い
2社 70.5%
(普通)
22.2%
(-)
7.3%
(普通)
3社 74.3%
高い
20.6%
(-)
5.1%
低い
4社 75.0%
高い
20.5%
(-)
4.5%
低い
5社以上 74.0%
高い
22.0%
(-)
4.1%
低い

このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。

上記統計からわかること
  • 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
  • 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
  • 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
運営者
ただ、4社以上利用してもあまり結果が変わらないのと、同時に多く併用すると連絡が大変になってしまうので、悩んだら「3社」をおすすめします!

Q. 登録したら今の会社にバレる?

転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。

登録しても今の会社にバレない理由
  1. 企業側は応募前情報を見れないため
    応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない
  2. エージェントが情報管理を徹底しているため
    情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。

特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。

Q. 転職エージェント利用の流れ

基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。

また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。

Q. 転職エージェント活用ポイント

転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。

転職エージェント活用ポイント
  1. 応募フォームから登録・申し込み
    ・転職エージェントは複数登録する
    ・事前に転職活動用のメールアドレスを作る
  2. 担当アドバイザーと面談
    ・事前に経歴と希望条件を整理しておく
    ・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
    ・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
    ・その後、担当者にはこまめに返信する
  3. 選考対策(書類添削、面接練習)
    ・自分から依頼する
    ・面接の想定質問を事前に聞いておく
    ・フィードバックが少ない担当は変更する
  4. 求人紹介、応募
    ・応募時の推薦文を必ず確認する
    ・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
    ・むやみやたらに求人へ応募しない
    ・その企業の退職者から一次情報を集める
  5. 面接、選考フィードバック
    ・その企業でされやすい質問を聞く
    ・その企業に聞くべき逆質問を聞く
    ・選考で見送りになったら対策を依頼する
  6. 内定、入社前後の最終調整
    ・妥協しない
    ・言いなりにならず自分で決める