フリーランスエージェントのギークスジョブ。業界では名の知れたサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他のフリーランス向けサービスと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
ギークスジョブの特徴まとめ
「geechs job(ギークスジョブ)」はITエンジニア向けに特化した、常駐型がメインのフリーランス専門エージェント。
業界最大規模の案件数を保有していますが、単なる案件紹介だけでなく「ビジネスパートナー」として、企業とエンジニアとのマッチングや、フリーランスとして働くためのサポート体制を整えているのが特徴です。
エンジニア1人につき3人のサポーターが付くため、企業と案件紹介からキャリア相談、書類作成など、転職活動全般を幅広く、かつスピーディーに手助けしてくれますよ。
さらに、フリーランスならではの悩みや不安の解消や、煩雑な各種手続きを支援してくれるサービスやイベントも充実。
「フリノベ」という独自の福利厚生プログラムや、フリーランス転身にまつわるさまざまなテーマを扱うセミナーや相談会など、その内容は多岐に渡ります。
フリーランスは働き方の自由度が高い反面、クライアントとの交渉や確定申告など、手間や悩みもある働き方です。
ギークスジョブをビジネスパートナーとして、自分らしい充実した働き方を目指しましょう。
公式サイト
https://geechs-job.com
次章からは、利用者の口コミを分析してわかった、ギークスジョブの良い評判と悪い評判を詳しく解説していきます。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種の300人を対象に実施した調査から、ギークスジョブの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 3名のサポーターがフリーランス活動をサポートしてくれる
- カジュアル面談で企業の雰囲気を事前にチェックできる
- 福利厚生サービス「フリノベ」を利用できる
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット①
3名のサポーターがフリーランス活動をサポートしてくれる
ギークスジョブに登録すると、1人のエンジニアに「営業担当」「サポート担当」「カウンセリング担当」の3名のサポーターが対応してくれます。
フリーランスとして働くための一連の流れをしっかりサポートしてもらえるため、案件をスムーズにこなすことができるのがメリットです。
サポートの主な流れとしては、まずエンジニアへのヒアリング情報をもとに、最適な案件をマッチングしてくれるところから始まります。
必要なスキルや役割など一般的な案件内容に加え、作業環境や企業の風土など、ギークスジョブに蓄積された内部情報などの説明を詳しく聞くことができるので、不明点は積極的に質問して解消していきましょう。
担当は企業との商談にも同行し、エンジニアの経歴やスキルアピールに条件交渉と、スムーズな案件獲得に繋がるようサポートしてくれます。
作業開始後も、定期的にフォローが入るので案件についての相談も可能ですし、煩雑な書類発行や次の営業活動まで、多方面の支援を行ってもらえますよ。
このように、案件のマッチングからアフターフォローまで、一連の流れをサポートしてくれるのがギークスジョブの特徴です。
上手くギークスジョブを利用すれば、案件獲得のための営業に大幅な時間を割くことなく、エンジニアとしての業務にしっかり専念できるでしょう。
ギークスジョブとのオンライン面談では、他のフリーランスエージェントと違って、最初のオンライン面談でいくつか案件紹介してもらえました。
やはり案件紹介してもらえると、イメージが湧きますよね。お盆明けにでもボチボチ商談がセッティングされそうなスピード感です。
速いの好きです。
良い評判・メリット②
豊富な案件から、希望に合ったものを紹介してくれる
ギークスジョブの保有する案件数は常時1,000件以上で、2021年1月現在では1,575件です。この数は、ITフリーランス向けエージェントの中ではトップクラスの保有数。
同社の15年以上のフリーランス支援実績を持つギークスジョブは、案件元の企業には
- 株式会社E-PARK
- 株式会社ドリコム
- スマートニュース株式会社
など、大手企業やメガベンチャーなど多数の取引があります。
非公開求人も含め、こうした良質な案件から、あなたにマッチしたものを紹介してもらえますよ。
紹介の際には、一般的な案件内容に加え、ギークスジョブに蓄積された企業の内情など、詳細情報も併せて聞いておくことが可能です。
事前に詳しく情報を知っておけば、案件が始まってから「聞いていた話と違う」「思っていたのと違った」など、ミスマッチを感じることも少なくなりますので、不明点はぜひ積極的に質問してみてください。
良い評判・メリット③
福利厚生サービス「フリノベ」を利用できる
ギークスジョブの強みは、フリーランスならではの悩みを解消してくれる手厚いサポート体制。担当サポーターの支援以外にも、エンジニアを支えるさまざまなサービスが用意されています。
その1つが「フリノベ」という、ITフリーランス向けの福利厚生プログラムです。主な「フリノベ」のサービスとして、以下のようなものがあります。
- 会計ソフトの割引サービス
- 確定申告セミナー
- 健康診断やグルメなどへの優待サービス
- 各種オンライン学習の割引利用でスキルアップ
この他にも、フリノベのサービスには多数のラインナップが用意されていますので、ITフリーランスとして働きたい方は必見。
サービスを最大限に活用して、フリーランス特有の負担を減らし、充実した働き方を目指しましょう。
悪い評判・デメリット①
経験が浅いと案件獲得できないことも
ギークスジョブに登録しているエンジニアの約7割は「実務経験 5年以上」。経験豊富なプロフェッショナルのエンジニアが大半を占めています。
そのため、同サービスが保有する案件の多くは、そうした即戦力となるプロのエンジニアが対象です。スキルや経験そのものが浅い方向けの案件は少なく、そのような方にはあまりおすすめできません。
「未経験OK」の案件もゼロではありませんが、ヒットするのは2021年2月時点で4件と、非常に少ないです。
可能であれば、エンジニアとして2、3年程度の実務経験を積み、さまざまなスキルを身に付けてからフリーランスに転身した方が、ギークスジョブでより高単価で幅広い内容の案件を受注できるでしょう。
ちなみに、自分のスキルをチェックする方法として、ギークスジョブの市場価値を客観的に診断できるツール「市場価値診断」を使用してみるのもおすすめです。
5分ほどで診断可能ですが、15年以上のフリーランス支援実績に基づいた内容と、16種類ものスキルや職種が網羅された診断結果を得られますよ。
まずは今の自分の実績で、フリーランスとしてどのくらいの市場価値を持つのか、診断ツールを使って確かめてみましょう。
悪い評判・デメリット②
在宅作業(リモート型)案件が少ない
ギークスジョブは常駐型メインのサービスのため、在宅作業が可能(リモート)な案件は多くありません。セキュリティの関係から、リモート可能な案件は少ない傾向にあるのがその理由です。
ただし、リモート案件の保有数そのものは2021年2月時点で1,158件と、他のフリーランスエージェントの中でも決して少なくはありません。
まずは自分の希望条件に合致する案件を探してみて、それでもギークスジョブだけでは足りないようであれば、「クラウドテック」など、リモート案件を豊富に保有しているフリーランス向けエージェントも活用してみましょう。
悪い評判・デメリット③
対応エリア以外の案件がほとんどない
同サービスで取り扱う求人の特徴として、対応エリアが明確に決まっていることも挙げられます。
対応しているのは東京・大阪・名古屋・福岡なので、この都道府県以外にお住まいの方は、ギークスジョブを使用するメリットはあまりありません。
そのような方は、業界最大手で対応エリアの広い「レバテックフリーランス」などを活用すると、より希望に合った案件を見つけられるでしょう。
結論|こんな人におすすめ
ここまでで解説したギークスジョブの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。
- 3名のサポーターがフリーランス活動をサポートしてくれる
- カジュアル面談で企業の雰囲気を事前にチェックできる
- 福利厚生サービス「フリノベ」を利用できる
- 経験が浅いと案件獲得できないことも
- 東京都以外の求人が少ない
- 対応エリア以外の案件がほとんどない
ギークスジョブは、常駐型メインのフリーランスエンジニア向け転職支援サービスです。
経験によっては案件をもらえない、対応エリアが偏っているなどのネガティブな口コミはあるものの、企業の雰囲気を事前に知れたり、サポート体制が手厚かったりなどのメリットもあるので、登録して損はないサービスだと言えるでしょう。
上記を踏まえると、ギークスジョブは以下に当てはまる方に特におすすめできます。
- エンジニアの職種で転職を希望している方
- エンジニアとしてのキャリア・スキルをある程度持っている方
- フリーランスで仕事をお探しの方
利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。
公式サイト
https://geechs-job.com
とはいえ、より良い求人を見つけるためには複数併用すべきです。
フリーランス案件サイト一覧
エージェントによって得意不得意は分かれるので、下記のように、探している案件の条件(最低稼働数や職種)によって選択するようにしてください。
悩んだら大手のギークスジョブに相談してみてください。最初に担当営業の方がヒアリングと情報提供を行ってくれるので「フリーランスという働き方そのもの」から知ることができます。
フルタイム(週4~5稼働)案件を探すなら
フルタイム(週4~5)でガッツリ稼ぎたいフリーランス向けエージェントを紹介します。多くは東京に寄っていますが、リモート案件が多いのでどこからでも利用できますよ。
サービス名 | 職種 | 公開求人数 | コメント |
ギークスジョブ | エン ジニア |
約2,500件 ※非公開求人は不明 |
リモート案件80%で平均年収821万 15年以上の実績があり、取引社数も3,300と多い |
レバテックフリーランス | IT職種 全般 |
約2,400件 ※非公開求人は不明 |
フルタイムでガッツリ働きたい人向け 圧倒的求人数と充実な福利厚生の大手サービス |
フォスターフリーランス | エン ジニア |
約2,200件 ※非公開求人は不明 |
高収入を狙いたいITエンジニア向け 1996年創業で業界25年以上の実績あり |
単発の案件も一部はありますが、ほとんどが週5×半年以上の案件なので「報酬が高い派遣社員」のようなイメージで稼働することとなりますね。
また、「リモート案件」もあれば(例えばレバテックフリーランスなら全体の1/3がリモート可能)、収入が高くなりやすい「常駐案件」も豊富に保有しているので、希望に応じて選ぶようにしましょう。
ちなみに、レバテックフリーランスは、IT職種全般の案件(例:WEBコンサルや広告運用案件)も保有しているので、エンジニア以外の方も気軽に相談してみてくださいね。
筆者も以前利用したことがありますが、説明と質問応対メインで進み、案件への応募を急かされることは全くなく、とても充実した面談となった記憶があります。
副業・複業(週1~3稼働)案件を探すなら
週1~3稼働の副業案件を探したいフリーランス向けエージェントを紹介します。人気が高い副業案件は新着案件にすぐ応募できる体制にすることが重要です。
サービス名 | 職種 | ~週3の公開求人 | コメント |
ITプロパートナーズ | IT職種 全般 |
約2,500件 ※非公開求人は不明 |
平日夜や土日のみの絞り込みも可能 リモート案件が約半分以上で、副業に最適 |
workship | 全職種 | 約1,000件 ※非公開求人は不明 |
案件成約で1万円のお祝い金あり 専用アプリで出先の連絡が取りやすい |
シュウマツワーカー | IT職種 全般 |
約200件 ※非公開求人は不明 |
隙間時間で働ける求人(~週10時間)が多い 案件の99%がリモート案件で副業探しに便利 |
IT関連職種(エンジニアやデザイナー、WEBマーケ)であれば、まずはITプロパートナーズをおすすめします。週1日案件から平日夜、土日だけの案件も保有しているので、本業や他案件の稼働状況に合わせやすいですね。
また、Workshipはプラットフォームとしての機能もあるので、自身で探して応募することが可能です。幅広い職種(人事や経理等)の副業案件を保有しているので、IT系職種以外の方も、ぜひ探してみてください。
週1リモート案件は非常に人気が高く、すぐに応募枠が埋まってしまうので、いくつか登録をして新着案件がで次第すぐに応募できるようにしておきましょう!
よくある質問と回答
最後に、よくある質問をFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
それぞれ簡単に見ていきましょう。
Q. フリーランスエージェントとは
フリーランスエージェントとは、仕事を依頼したい企業と、仕事が欲しいフリーランスをマッチングさせるサービスのことです。担当者が間に入り、双方にとって最適な組み合わせを目指します。エージェントがしてくれること | |
フリーランス側に | 企業側に |
・非公開、新着求人の紹介 ・企業側への推薦 ・選考対策(書類、面接) ・給与交渉、契約書手続き | ・人材の紹介 ・求人票作成、改善提案 ・フリーランス側へのプッシュ ・各種調整 |
Q. フリーランスエージェントの仕組み、ビジネスモデル
フリーランスエージェントは、企業側にフリーランスを紹介することで、採用となった場合に仲介手数料を受け取るビジネスをしている「人材紹介事業所」のことです。 エージェントにとってのクライアントはあくまで採用企業です。フリーランスは無料で使うことができますが、信用しすぎないように注意してください。Q. フリーランスエージェントのマージン(仲介手数料)率は?
一般的な相場は、毎月の契約金額の20~25%前後です。ただ、マージン率は一律に決まっておらず、案件によって異なるうえに開示もされません。完全にブラックボックスです。 さらに、仮にマージン率が高くても、クライアント側から高い金額をもらっていれば、あなたに支払われる案件単価は高くなります。重要なのは、案件単価です。マージン率を気にしてもあまり意味がありません。Q. フリーランスエージェントのメリット
応募できる求人の幅がグッと広がる(1/3)
エージェント利用の1番のメリットは、単純に応募できる求人の幅がグッと広がることです。実際、求人サイトよりも、エージェントで人員募集する企業の方が多い傾向にあります。 なぜなら、自分で応募するタイプの求人サイトだと、企業側で求人募集ページを運用する必要があったり、掲載課金型でピンポイントの人員補充に使いにくかったりするからです。あと稀に、ほぼ素人のフリーランスもいるので、エージェント側で一定スキルを見極めてくれるのも安心できます。仕事の受注が安定する(2/3)
エージェントが案件獲得に動いてくれるので、仕事の受注が安定します。それこそ急ぎである旨を伝えれば、応募が少ない求人や採用されやすい案件を選んでくれ、企業側にも猛プッシュしてくれます。 フリーランスにとって、仕事がない期間が生じてしまうと経済的な損失になるので、安定して仕事を紹介してくれるエージェントの存在は大きなメリットです。営業や交渉、契約トラブルに時間を取られない(3/3)
フリーランスの案件獲得や面接、交渉といった営業業務をすべてエージェント担当者が代行してくれるので、本業に集中できるというのも一つのメリットです。 特に、求人サイト経由で案件開拓した場合だと、クライアントによっては、下記のような問題が生じるケースがあります。- 要件が定まっておらず、初回相談が長引く
- 単価が相場と比較して低すぎる、追加依頼が多い
- 報酬が支払われない、遅延する等の契約トラブル
Q. フリーランスエージェントのデメリット
直接契約より報酬が少なくなる(1/3)
エージェント経由での契約となると、仲介手数料(報酬の2割ほど)が発生するので、直接契約しているフリーランスと比べて報酬が少なくなります。 企業側目線で、フリーランス報酬は、事業部ごとに割り振られた外注予算から捻出することになりますが、雇用関係にないフリーランス相手には“同一労働同一賃金”の考え方も適応されません。クライアントと柔軟な交渉がしにくい(2/3)
エージェントを通した契約になるので、お互いに、その月の稼働状況や事業状況に応じて、柔軟に業務内容や報酬金額を相談する交渉ができません。 それこそ直接の業務委託契約を締結してしまえば「仕事内容は個別相談」「見積書で金額を指定」といった契約にできるので、柔軟に仕事の相談ができます。何もしないのに中間搾取され続けるストレス(3/3)
契約して1~2年も経つと「なにもしないエージェントにずっと中間搾取され続けていること」に違和感、ストレスを感じる場合もあります。 実際エージェントは、案件獲得までは積極的に動いてくれるのですが、契約をしたあとはほとんど動きません。(動いたところで利益が増えないので。)Q. フリーランスエージェント利用の流れ
フリーランスエージェントの利用の流れを簡単に説明します。- WEB登録(2~3分) 職務経歴書や希望条件の回答
- 初回面談(30~60分) スキルや希望条件の確認、働き方の説明など
- 案件紹介(継続して定期的に) 非公開案件や新着案件を紹介してくれる
- 企業担当と面接(30~60分) 応募したら書類選考、面接などがあります
- 条件交渉、契約締結 担当が書類手続きや報酬交渉もしてくれる
一定の稼働が求められる案件が多いので実質的な働き方はそう変わらないが、実力があって年収を上げたいならおすすめ
1つしか利用しないと良い案件を取りこぼしやすい。交渉も有利に運ぶためにmidworksなども併用して、選択肢を広く持っておくべき