薬剤師の転職では、エージェント選びが転職後の満足度を左右すると言っても過言ではありません。ファーマキャリアは、求人数の多さに加えてサポート力に定評があるので、多くの方に利用されています。
この記事では、他の薬剤師転職サービスと比較しながら、評判とメリットデメリットを解説。最後まで読めば、使うべきかを判断できます。
- 他社を差し置いて積極的な推奨はしない
職種によっては十分な求人を持っているが、他の大手転職サイトと比較するとやや劣る。新着求人を取りこぼしかねないので、まずは他社を優先したい。 - 求人を網羅するために大手を利用しよう
大手で求人件数が多くサポート体制も安定しているサイト(ファルマスタッフなど)を利用して、定期的に新着求人を紹介してもらえるようにしよう
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利用者の口コミ評判が良かった
おすすめ転職サービス
順位 | サービス名 | おすすめ度 | 求人掲載数 | コメント | 公式サイト | 個別解説 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ファルマスタッフ | ★★★★★ 5/5 | 50,000件 以上 | 最大手の薬剤師求人サイト どの施設・雇用形態も求人が豊富 | 詳しく見る | 評判を見る |
2位 | マイナビ薬剤師 | ★★★★★ 5/5 | 45,000件 以上 | 丁寧なサポートで満足度が高い 全国各地に拠点があり地方でも強い | 詳しく見る | 評判を見る |
3位 | 薬キャリエージェント | ★★★★☆ 4/5 | 35,000件 以上 | 登録者数No.1サイトを運営 高年収求人が多く年収UPに強い | 詳しく見る | 評判を見る |
4位 | ファーマキャリア | ★★★☆☆ 3/5 | 34,000件 以上 | 希望からオーダーメイド求人を提案 2015年開始と後発ながら勢いがある | 詳しく見る | 評判を見る |
5位 | リクナビ薬剤師 | ★★★☆☆ 3/5 | 23,000件 以上 | 最大手人材会社リクルートが運営 業界専任のアドバイザーがサポート | 詳しく見る | 評判を見る |
利用者の口コミ調査を実施して、自信を持っておすすめできる転職サイトを厳選しました。いくつか試して、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。
ファーマキャリアの特徴まとめ
- 独自のオーダーメイド型求人制度がある
- 全国2万件以上の求人数
- スピーディーな対応
- コンサルタントの質にバラつきが少なく安定している
ファーマキャリアは2018年に立ち上げられた、全国対応のオーダーメイド型人材紹介を得意とする薬剤師向け転職エージェントです。
オーダーメイド型の求人とは、求職者一人ひとりに合った働き方をファーマキャリアのコンサルタントが求人元に給与や条件、勤務時間などを交渉するという方法です。
転職エージェントが保有している病院や薬局、企業などの一律の求人票からマッチングしていく通常のやり方とは異なり、希望にあった勤務先に出会いやすいというメリットがあります。
なお、求人数は22,631件(2021年12月24日時点)と豊富に取り扱っており、全国の正社員パート契約社員に対応しています。(派遣は取り扱いなし)
良い評判・メリット
ここではファーマキャリアのメリット・デメリットを解説します。幅広い年代、地域、職種を対象に実施した調査から、ファーマキャリアの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 独自のオーダーメイド型求人制度がある
- 業界では多めとなる約3万件の公開求人件数
- スピーディーな対応
- コンサルタントの質にバラつきが少なく安定している
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット#1
独自のオーダーメイド型求人制度がある
ファーマキャリアの最も特徴的なメリットとしては、やはりオーダーメイド型求人制度でしょう。
これは、キャリアコンサルタントが求職者の経歴や希望条件などをヒアリングして、最も条件に合うところを探してくれるうえに、先方に給与面などの条件交渉を行ってくれるというものです。
転職エージェントに寄せられた求人に応募していく通常のフローとは異なり、ファーマキャリアのコンサルタントが主体的に交渉していく方法のため、求職者一人ひとりの働き方にマッチしたサポートが可能となっています。
そのため、求職者と職場の双方において、ミスマッチが少なくなることがメリットと言えます。子育て中で時短勤務を希望する方には柔軟な働き方ができる職場を……といったように、薬剤師一人ひとりの事情を把握し、さまざまな提案をしていくところが魅力です。
良い評判・メリット#2
全国2万件以上の求人数
ファーマキャリアの公開求人件数は22,000件以上。マイナビやリクナビといった最王手の薬剤師転職サイトに比べたらやや劣りますが、公開求人が2万件を超える公開求人件数を揃えている専門エージェントはなかなかありません。
派遣薬剤師には対応していないため、やや選択肢が狭まりますが、全国対応の薬剤師転職エージェントなので、自分の希望の転職先が見つかりやすいはずです。
良い評判・メリット#3
スピーディーな対応
ファーマキャリアを利用したユーザーからは、「キャリアコンサルタントの対応がスピーディーでよかった」という声が多く聞かれます。
特に、登録後の電話やメールによるレスポンスや、面接にこぎつけるまでのスピード感に定評があり、他の薬剤師転職エージェントと比較してもかなり高く評価されています。
特に、オーダーメイド型求人という提案型のスタイルで求職者のキャリア観に寄り添いつつ、公開求人も同時に紹介することで、求職者の転職へのモチベーションを維持することに長けているようです。
良い評判・メリット#4
コンサルタントの質にバラつきが少なく安定している
ファーマキャリアのコンサルタントの対応はスピーディーかつ丁寧なことは先ほど述べましたが、質に関しても好意的な意見が聞かれます。
その理由の一つとして、一人ひとりのコンサルタントが担当する求職者の数を制限し、オーバーワークにならないようにコントロールしていることが挙げられます。
求職者一人ひとりとのカウンセリングや求人紹介、面接対策といったケアに割り当てられる時間を一定時間確保できるようにしているのです。
転職エージェントによっては、だんだんフォローがおざなりになってきたという声も聞かれますが、ファーマキャリアにはその心配はないといえるでしょう。
悪い評判・デメリット
- 派遣薬剤師には対応していない
- 病院とドラッグストア求人が弱い
悪い評判・デメリット#1
派遣薬剤師には対応していない
ファーマキャリアは、派遣薬剤師に対応していません。薬剤師転職エージェントでは、エージェント自体が派遣元となることで派遣薬剤師に対応しているケースもありますが、まだまだ少数派です。
特に子育て中で正社員のように残業に対応できないという場合、パート従業員よりも時給の高い派遣薬剤師はかなり魅力的な選択肢と言えます。
派遣薬剤師の働き方を希望する方は、他の薬剤師転職エージェントも検討すると良いかもしれません。
悪い評判・デメリット#2
病院とドラッグストア求人が少ない
ファーマキャリアが取り扱っている求人の中で、最も多いのが調剤薬局です。約3万件の求人中、2万件強と大部分を占めています。
一方、病院の求人に関しては3,000件程度にとどまっており、ドラッグストアの求人に関してはほとんど取り扱いがありません。
したがって、調剤薬局以外の勤務を考えている場合には、あまりお勧めできません。オーダーメイド求人で探ってもらうことで道が開ける可能性はありますが、公開求人の絶対数というのも押さえておく必要はあります。
利用をおすすめできる条件
ここまで紹介してきた特徴をまとめると、ファーマキャリアは、職場に関する希望条件が多い人や、スピーディーに転職活動を進めたい人、調剤薬局での勤務を希望する人に向いていると言えるでしょう。
↓以下に当てはまる方は利用しましょう。
- 転職にあたっての希望条件が多い
- スピーディーに転職活動を進めたい
- 調剤薬局で働きたいと考えている
利用は無料なので、気軽に相談しましょう。
次章では、ファーマキャリア以外も含めて、薬剤師におすすめの転職サイトの選び方とおすすめを紹介していきます。
他の薬剤師転職サイト・エージェント
転職サイトは複数登録することで、転職活動をより効率的に進めることができるようになります。1つに絞らずに、紹介求人やサポートを比較しましょう。
- 保有求人の質・量
- アドバイザーの提案力やサポート力
- サポート全般の充実度
順位 | サービス名 | おすすめ度 | 求人掲載数 | コメント | 公式サイト | 個別解説 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ファルマスタッフ | ★★★★★ 5/5 | 50,000件 以上 | 最大手の薬剤師求人サイト どの施設・雇用形態も求人が豊富 | 詳しく見る | 評判を見る |
2位 | マイナビ薬剤師 | ★★★★★ 5/5 | 45,000件 以上 | 丁寧なサポートで満足度が高い 全国各地に拠点があり地方でも強い | 詳しく見る | 評判を見る |
3位 | 薬キャリエージェント | ★★★★☆ 4/5 | 35,000件 以上 | 登録者数No.1サイトを運営 高年収求人が多く年収UPに強い | 詳しく見る | 評判を見る |
4位 | ファーマキャリア | ★★★☆☆ 3/5 | 34,000件 以上 | 希望からオーダーメイド求人を提案 2015年開始と後発ながら勢いがある | 詳しく見る | 評判を見る |
5位 | リクナビ薬剤師 | ★★★☆☆ 3/5 | 23,000件 以上 | 最大手人材会社リクルートが運営 業界専任のアドバイザーがサポート | 詳しく見る | 評判を見る |
どれにしようか迷ったら、上位サイトに登録して、求人やアドバイザーの対応を比較しながら絞ることをお勧めします。
より好条件な求人を取りこぼさないようにするためにも、最初から絞りすぎないことをお勧めします。いくつか併用しましょう。
よくある質問と回答
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- <転職エージェント関連>
Q. 転職エージェントとは?
転職エージェントとは、人材を採用したい企業と、企業に就職したい求職者をマッチングさせる人材紹介サービスのことです。転職のプロが間に入り、双方にとって最適な組み合わせを実現します。
- 薬剤師にしてくれること
-
- 企業の紹介
- 企業側への推薦
- 選考対策(書類、面接)
- 選考結果のフィードバック
- 優秀なら給与交渉も可能(望みは薄いが)
- 採用企業/病院側にしていること
-
- 人材紹介
- 求人票作成、改善提案
- 求職者側へのプッシュ
- 各種調整
求職者は無料で利用できます。実績から培われた転職ノウハウを得ることができるので、情報収集のためにも登録することをおすすめします。
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
引用元:職業安定法32条の3第2項
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
転職エージェントは「3社」利用することをおすすめします。
実際に、エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて最終的な満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。
- 1社だと満足度が低い
- 3社までは満足度が上がり不満率も下がる
- 4社以上利用しても大きな差がない
利用社数 | 満足 | 普通 | 不満 |
---|---|---|---|
1社のみ | 66.5% | 24.5% | 8.9% |
2社 | 70.5% | 22.2% | 7.3% |
3社 | 74.3% | 20.6% | 5.1% |
4社 | 75.0% | 20.5% | 4.5% |
5社 | 74.0% | 22.0% | 4.1% |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
ただ、4社以上利用してもあまり結果が変わらないのと、同時に多く併用すると連絡が大変になってしまうので「3社」をおすすめします!
Q. 転職エージェント利用の流れと活用方法
転職エージェントを利用する流れは以下の5ステップになります。活用ポイントと一緒に見ていきましょう。
サイト上で大学名や名前、志望業界といった基本情報を登録します。メールアドレスは転職専用のものを作っておきましょう。
- 転職エージェントは複数登録する
- 就職活動用のメールアドレスを作る
担当アドバイザーとの面談で、希望する業界や条件を伝えます。あなたの適性や転職力を知る目的で、将来の展望やガクチカを聞かれます。
- 事前に希望条件を整理しておく
- 経験を盛るとしても嘘にならない程度に
- 担当者と合わなければ変更する
- その後、担当者にはこまめに返信する
担当によっては履歴書添削や面接練習をしてます。ただ「今のままでもどこかは受かる」と思われると時間をかけてもらえないので依頼しましょう。
- 自分から依頼する
- 面接の想定質問を事前に聞いておく
- フィードバックが少ない担当は変更する
あなたの希望する業界や適正に合わせて病院/施設を紹介してくれます。ただ、希望でなくても、企業側の採用要件に当てはまっていると思えば上手く理由をつけて紹介してくるので、キッパリ断りましょう。
- 担当者に採用基準を聞く
- 応募時の推薦文を必ず確認する
- 他の求職者が見送られた理由を聞く
- よくされる質問と評価のポイントを聞く
- むやみやたらに求人へ応募しない
どのような選考結果でも面接の感想を教えてくれます。ただ、面接担当がツール上に記載した文章をコピペするだけのケースが多いので、見送りの場合は詳しく聞いてください。内定の場合は、書類のやり取りをしてくれます。
- 選考に落ちた理由は詳しく聞く
- 見送られた理由をもとに対策を依頼する
- 言いなりにならず、自分の意思で決断する